【有馬記念】池添フィエール 納得の2馬身先着!師の思い乗せGP挑戦へ

[ 2019年12月19日 05:30 ]

<有馬記念>フィエールマン(左)と新コンビの池添に期待が懸かる(撮影・西川祐介)
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 【G1ドキュメント・美浦=18日】G1恒例の共同会見を18日に行った関東馬は2頭。注目度はアーモンドアイが断然上位も、指揮官のコメントはフィエールマンの方が熱かった。管理する手塚師は厩舎開業21年目で初の年末グランプリ挑戦。「調教師になった時からの夢。有馬記念に有力馬を出走させられるのは調教師冥利(みょうり)に尽きる。何とかチャンスを生かしたい」。このフレーズは競馬記者21年目、今年いっぱいで現場を離れる鳥谷越の心にも強く響いた。

 トレーナーが特別な思いで見つめた最終追いはWコースでライバーバード(5歳2勝クラス)と併せ馬。4馬身追走から徐々に差を詰め、直線で内からスッと前へ。最後は強めに追われ2馬身先着した。1週前に続いて騎乗した新コンビの池添が「道中で気合が乗るところはあったが、その中でも我慢はできた」と合格点をつければ、手塚師も「G1だからね。しっかりやってもらった。目的通りにできた」と納得の表情だ。

 前走の凱旋門賞は精彩を欠く走りで大差のしんがり12着。それでも師は「残念な結果だったが、あれが実力とは思っていない。幸い精神的なダメージはなかった」と前向きだ。さらに「高くなっていた頭が低くなり“日本仕様”のフォームに戻っている」と、前走の汚名返上に自信を見せる。

 そんな師は最強女王アーモンドアイに対してもファイティングポーズを取る。「確かに凄い馬だけど、10回やったら10回負けるとは思わない。仕掛けどころをよく分かっているジョッキーが乗ってくれるのは心強い」。有馬記念4勝の“グランプリ男”池添の勝負強さに期待を懸けていた。

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2019年12月19日のニュース