【東京3&9R】“伝説の男”いきなり2勝!デットーリ 8年ぶり日本でV

[ 2019年11月24日 05:30 ]

<東京3R>ヴィアメントでレースを制したデットーリ(左)は笑顔でポーズ(撮影・郡司 修)
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 生ける伝説が魅せた!8年ぶりに来日したランフランコ・デットーリ(48=イタリア出身)が23日、東京競馬で5鞍に騎乗し、いきなり2勝。ワールドクラスの技術を短期免許期間初日に早速披露した。

 まずは3R。ヴィアメントにまたがり、直線では前2頭が壁。力ずくで外に出してねじ伏せた。これが11年5月29日の東京2R(アルベルティ)以来、8年6カ月ぶりのJRAでの勝利。ウイナーズサークルで熱烈な声援を受けたデットーリは「前走(2着)のレースVTRを見て、最後にストロングな脚を使うことは分かっていた。ゲートも力強く出てくれた。ミルコ(ミスミルドレッド)とムーア(ヴィクターバローズ)を見ながら運んだよ。残り300メートルでいい手応えだったので勝ったと思った。いいレースだった」と笑顔でまくし立てた。

 勝ち馬を生産した社台ファームの吉田照哉代表も驚きの表情。「凄いね。前回来日した時も凄かったが、欧州で素晴らしい成績を挙げている今は当時より凄い。タイガー・ウッズみたいだ。前走2着馬が5頭もいる中で勝ち切った。さすが世界の最高峰」と称賛の言葉を並べた。

 9R・カトレア賞では1番人気デュードヴァンを5番手からきっちりVに導いた。これがJRA通算20勝目。デットーリは「とてもいい馬。スタートは良くなかったけど、すぐにリカバーできたし、内のいいポジションを取れた。直線で外に出すと何もしなくても一生懸命に走ってくれたよ」。このレースが来春の米G1ケンタッキーダービーの出走選定ポイントシリーズ対象レースと知らされると「ケンタッキーに行くのなら、その前にドバイなどで経験を積むのもいいかもしれない」とアドバイスも忘れなかった。

 24日は6鞍に騎乗。ジャパンCではG1初挑戦のルックトゥワイスと初コンビを組む。勝てば、96年シングスピール、02年ファルブラヴ、05年アルカセットに続く4度目のJC制覇。デットーリジャンプが久々に日本で見られるか。

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2019年11月24日のニュース