【ジャパンC】4歳秋急成長トレイル 一発期待「すこぶる順調」

[ 2019年11月20日 05:30 ]

<ジャパンカップ>調教後、引き揚げるタイセイトレイル(撮影・亀井 直樹)
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 【G1ドキュメント・栗東=19日】ジャパンCは創設以来初めて外国馬の出走がゼロ。混戦模様で穴馬が台頭する可能性は十分に考えられる。その“穴候補”をタイセイトレイルに絞った新谷は矢作厩舎に向かった。今年に入って10戦消化したが【3・3・4・0】と全て馬券圏内を確保する安定株だ。前走・アルゼンチン共和国杯は重賞初挑戦ながらメンバー最速33秒5の末脚で2着に食い込んだ。今までは先行するパターンで好走を繰り返していたが、イメージチェンジを感じさせるレース内容だった。担当の久保助手が振り返る。

 「初めての重賞でも、戸崎騎手が経済コースを通ってよく走ってくれました。最速の上がりを使って新たな一面を見られました。ハーツクライの成長力が今の充実ぶりにつながっている」

 4歳秋を迎えて急成長。アルゼンチン共和国杯の好走から本番も勝利した08年スクリーンヒーロー(アルゼンチン共和国杯1着)とイメージがだぶる。鞍上も同じM・デムーロ。久保助手は「スクリーンヒーローが勝った時と似ていますよね。結果まで同じになれば最高ですけどね」と口にした後「今回は人気もないし、ミルコも気楽に乗れると思います。一発を期待していますよ」と闘志を燃やす。

 全休明けの火曜日は坂路を元気いっぱいに駆け上がった。軽快な脚取りで、疲れを感じさせない雰囲気。「すこぶる順調です。先生にも迷わず“ジャパンカップへ”と伝えました。今の状態でG1に使わなかったら、と思わせるほど文句ない仕上がりです」。その口ぶりからは揺るぎない自信がうかがえた。

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2019年11月20日のニュース