【マイルCS】キングリー上昇!3歳馬V3へ躍動「いい動き」

[ 2019年11月14日 05:30 ]

併せで追い切るダノンキングリー(右奥) (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 「第36回マイルCS」の追い切りが13日、東西トレセンで行われた。注目はダノン軍団の精鋭2騎。美浦では3歳馬ダノンキングリーがポリトラックで軽快な走り。マイルCS3勝の名手・横山典弘(51)と初コンビを組む大器が古馬勢粉砕のムードを漂わせた。

 馬場入り直後、尻っ跳ねで若さをアピールしたダノンキングリー。力を出し切った毎日王冠(1着)の疲れなどみじんも感じさせない。会見で萩原師は「(本番が)楽しみというのはない。それよりも、責任を感じる部分の方が大きい」とキッパリ。09年ダービー馬ロジユニヴァースなども手掛けた名指揮官は、大器を預かる使命感をにじませた。

 ポリトラックで走りだせば有り余るパワーは内に封印。ネイビーアッシュ(4歳1勝クラス)を6、7馬身前に置いてしっかりと折り合う。直線で内に入ると、黒鹿毛で見栄えのする馬体が躍動。馬なりながらも弾むように併入した。同師は「非常にいい動きだった。元気がいいですね」と納得の口ぶりだ。

 古馬初対戦だった前走・毎日王冠は圧巻の内容。スタートで遅れながら、アエロリットを外から差し切り。天皇賞・秋のアーモンドアイのように、現役最強逃げ馬を鮮やかに捉えた。師は「馬の能力が全開に出たレースという点で評価している。ゲートはタイミングの問題もあった。練習をしているし、心配していない」と説明する。

 唯一の誤算は主戦・戸崎の落馬負傷だが、鞍上には重賞2週連続勝利中の横山典を迎えた。この日、ジャパンCで騎乗するエタリオウの1週前追いで栗東にいた名手は、先週金曜の調教にまたがり感触を確認。「良かったね。昨日(火曜)も馬を見ていたけど気分良さそうだったし不安はない」。マイルCSは歴代最多タイの3勝を挙げ、相棒のコース適性についても「京都の外回りは馬によって合う合わないがあるが、この馬はいろんな距離を走っている。何でもできるんじゃないか」と自信をのぞかせた。

 結果を残したクラシック戦線を戦う前、デビュー2連勝がマイルだった。師は「(2戦目の)ひいらぎ賞を評価している。マイル適性は、非常にあると思っていた」と強調。ペルシアンナイト、ステルヴィオと2年連続で3歳馬が制しているマイルCS。今年の3歳勢の大将格も相当骨っぽい。

続きを表示

2019年11月14日のニュース