【天皇賞・秋】マカヒキ 七転“8起” 過去4勝最高勝率の幸運馬番で復活だ!

[ 2019年10月25日 05:30 ]

<天皇賞・秋>ラッキー馬番で武豊と復活を狙うマカヒキ(撮影・亀井 直樹)
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 レース史上最多のG1馬10頭が集結した「天皇賞・秋」。同レースが2000メートルで施行されるようになった84年以降、馬番別最高勝率の“ラッキーナンバー”8番を引き当てたのは武豊(50)が騎乗するマカヒキ。秋の天皇賞最多勝利記録が懸かる“盾男”が、令和最初の天皇賞で16年のダービー馬を復活Vに導くか。 天皇賞・秋

 ダービー馬の復活Vなるか。先週の菊花賞を制したワールドプレミアと同じ武豊×友道厩舎のマカヒキが絶好の4枠8番を引いた。スタート後すぐにコーナーを曲がる東京2000メートル。「外枠不利」は有名だが、意外にも“真ん中”4枠が近10年で4勝、8番は15、16年連覇と活躍している。枠の並びを見た大江助手は「極端な枠ではないし、周りを見ながら競馬ができるのが利点。そういう意味ではいい枠だと思います」と笑顔。「馬は追い切り後も問題なく順調にきています」と続けた。

 16年のダービー馬は同年の仏G2ニエル賞以来勝利がなく、勝てば約3年1カ月ぶりの美酒。ダービー馬の復活Vとしては、グレード制が導入された84年以降ではエイシンフラッシュの約2年5カ月(10年ダービー→12年天皇賞・秋)を更新する最長ブランク勝利となる。ダービー後は国内G1・7連敗中だが、ラッキー枠に加え、鞍上は“盾男”武豊。復活のお膳立ては整った。

 その武は平成最初の天皇賞である89年天皇賞・春をイナリワンで勝利するなど春秋合わせて最多の計14勝(春8勝、秋6勝)。勝てば天皇賞・秋も保田隆芳元騎手に並ぶ歴代最多タイの7勝目となる。マカヒキとのコンビは昨年のこのレース(7着)以来2度目。この中間の追い切りには騎乗していないが、昨秋に「さすがダービー馬という動き」と評した確かな好感触は天才の手に残っているはずだ。

 友道師は「ダービー馬だが挑戦者のつもりでぶつかる。東京は馬が一番分かっているコースだし、血統面からも2000メートルはベスト」と語る。アーモンドアイとサートゥルナーリアの“2強対決”が注目を集める中、意欲の3頭出しを敢行した指揮官は白旗を揚げるつもりはない。84年以降、3頭以上の多頭出しは過去9度。藤沢和師が04年にゼンノロブロイ―ダンスインザムードでワンツーを決めるなど3勝、2着3回と好成績を収めている。「展開が向けばやれると思う。久々にマカヒキらしい競馬を見せたい」と師。2週連続G1勝利を狙う盾男と名伯楽のコンビが絶好枠を引き寄せた令和最初の天皇賞。波乱の予感が満ちてきた。

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2019年10月25日のニュース