【天皇賞・秋】(15)ブライト“一桃両断”外枠からハイレベル香港G1制した力見せる

[ 2019年10月25日 05:30 ]

ウインブライト(撮影・郡司 修)
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 天皇賞・秋が行われる東京芝2000メートルは内枠有利が定説だ。「できるだけ内枠が欲しい。1番が理想かな」。ウインブライトに騎乗する松岡はそう語ったが、非情にも枠は8枠15番。それでも担当の木場迫助手は「確かに不利なんでしょうが、内に押し込まれないとプラスに考えたい。乗り慣れたジョッキーだし、うまく対応してくれるはず」。16年のデビューから3年以上、手綱を取り続ける鞍上に託した。

 G1馬10頭が参戦。これだけの豪華メンバーに入ってしまうと、国内G1未勝利のブライトは影が薄い。ただ4月に制した香港G1クイーンエリザベス2世Cはハイレベル。1分58秒81のコースレコードで地元の最強馬エグザルタントを撃破。後にG1を勝つリスグラシュー、ディアドラの日本馬2頭にも先着した。JRAが発表した出走馬レーティングでは120ポンド。アーモンドアイ、サートゥルナーリア、アルアインの119ポンドを抑え、堂々の単独トップに評価されている。

 残念ながら状態面は完調とは言えない。秋初戦のオールカマーは9着惨敗。夏の猛暑で調整が遅れたことが尾を引き、松岡、畠山師共に「春の3連勝の出来にはない」と認めている。一方で松岡は「馬の成熟度は増している。状態さえ戻れば、このメンバーでも引けは取らない。この馬とはずっとコンビを組んできて、いろいろ教え込んで、どんな競馬でもできる自信がある」と力を込める。

 「最終追いでびっしり追ったことで、変わってくれれば」。松岡の願いが届けば…世界を制した末脚が府中の直線でサク裂するか。

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2019年10月25日のニュース