【紫苑S】菜七子“直訴”実った!小島師認めた「スパークのこと一番知っている」

[ 2019年9月5日 05:30 ]

を背にウッドチップコースで追い切るスパークオブライフ(撮影・郡司 修)
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 秋華賞トライアルの「第4回紫苑S」(7日、中山)には藤田菜七子(22)がお手馬スパークオブライフで参戦。自身初の2週連続重賞騎乗で、待望の重賞初勝利を狙う。

 新Wコースから引き揚げてくる菜七子と小島師が馬上で熱心に言葉を交わしている。師が「正直、自己条件(1勝クラス)に49キロで出られるのも魅力的」としたスパークオブライフのレース選択。最終ジャッジは同馬を最もよく知る菜七子に託された。「状態はいいと思います。もし、良かったら乗ってみたいです」。“直訴”が実って紫苑S参戦が決定。1日の新潟記念(ゴールドサーベラス9着)に続く2週連続重賞騎乗は自身初だ。

 状態確認に重きを置いた最終追い。僚馬2頭とは間隔を空けた最後方で折り合った。コース改修に伴い長くなった直線でも菜七子がアクションを起こす気配はなし。最後まで馬なりのまま、小気味よいピッチで駆け抜けた。時計は5F67秒9~1F13秒0。菜七子は「動きが良かったですし、馬は仕上がっています」と納得の表情を浮かべた。

 菜七子の調教師別勝利数は小島師の6勝が最多。最も菜七子を信頼する指揮官だからこそ最終ジャッジを託した。「馬主さんとも相談をして具合がいいんだったら(菜七子に)判断を任せようということになった」。前走・未勝利戦は向正面から強気の早仕掛けで3馬身半差の快勝。師は「あんな競馬もできるんだと驚きもあった。相性もあるし、この馬を一番知っているのは菜七子だから」と笑顔で語った。

 菜七子にとっては18回目のJRA重賞挑戦。コンビ6戦目の相棒についてはトーンが高い。「元々線が細い馬なのですが、この馬なりにしっかりして芯が入ってきた感じがある。前走はいい勝ち方をしてくれたので」。3着までに入って秋華賞優先出走権を獲得すれば、自身初の世代限定G1騎乗が視野に入る。師も「3着までに入れば行ってみようという気になるよね」と色気を出す。菜七子&小島師のタッグは3着内率40%。大舞台を懸けた挑戦が始まる。

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