【別府・サマーナイトF】村上博 差してV、初の夜王

[ 2019年7月16日 05:30 ]

賞金ボードを手にする石井貴(左)と村上博
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 村上博幸が初の夜王――。G2「第15回サマーナイトフェスティバル」の決勝戦は15日、大分・別府競輪場で行われ、村上博幸(40=京都・86期)が優勝。賞金1100万円(副賞含む)を獲得した。村上博幸のサマーナイトF優勝は初、G2優勝は11年2月の東西王座戦以来3回目。

 村上が14年2月の高松全日本選抜以来、5年5カ月ぶりにビッグレース(G2以上)を制覇。「(ビッグ優勝を)忘れていたのでうれしい」と喜びを表した。

 レースは「渡辺君の好きなように走ってもらい」勝機を狙った。渡辺が最終2コーナーからまくると「展開が絶好すぎて4コーナーから脚が三角に回った感じ」と思うように車が進まなかった。ゴール直後は「抜いた自信がなかった」が、村上を待つ近畿の仲間から声がかかり、優勝を確認すると笑顔がこぼれた。

 決勝に進出した佐藤と小倉の名前を挙げて「追い込み選手が苦しい時代の中で強い先輩たちも頑張ってる。そこで優勝できた」。新ルール(5月31日を初日とする開催から実施)に対応して今大会に照準を合わせた練習を重ねて結果を出したことで手応えもつかんだ。

 「次の目標はG1優勝とかでなく、常に強くなることを心がけている」。脇本を筆頭とするナショナルチームのスピードが圧倒的にリードしている中で“どうやって対応して勝つか”が現在の課題。「その中で勝てるチャンスが来た時に勝てるように練習する」。高い意識を持って一戦一戦に集中する姿勢に変わりない。

 ◆村上 博幸(むらかみ・ひろゆき)1979年(昭54)4月15日生まれ、京都市出身の40歳。私立花園高卒。86期、01年8月プロデビュー。通算成績は1356戦354勝。通算取得賞金は8億7486万円。主な優勝は第63回日本選手権(10年)、グランプリ2010、第29回全日本選抜(14年)。1メートル66、69キロ。血液型O。

 ≪村上博、次走は大垣記念≫優勝した村上博幸は20~23日の大垣記念、2着の渡辺雄太は25~28日の弥彦記念、3着の園田匠は24~26日の奈良F1。

 ≪目標達成≫今大会の売り上げは43億6402万200円。目標額の41億円を上回った。

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