五輪馬術会場でイベント、パラ代表候補の元騎手高嶋さん「入賞したい」

[ 2019年7月16日 05:30 ]

馬事公苑のJRAトークイベント参加した左から高田茉莉亜さん、佐々紫苑さん、小牧加矢太さん、高嶋活士さん。
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 東京五輪、パラリンピックの馬術競技会場となるJRA馬事公苑(東京・世田谷区)のイベントが15日に行われ、パラ五輪日本代表の有力候補に挙げられる元JRA騎手の高嶋活士(かつじ)さん(26)、小牧太騎手の長男でも知られる加矢太(かやた)さん(22)らが参加した。

 「パラリンピックにただ出場するだけでなく成績も残したい。今の実力を考えればメダルは難しいが、もっと技術を上げて入賞はしたい」。トークイベントで高嶋さんが大一番への抱負を語ると、4000人余の来場者から盛大な拍手が送られた。パラ馬術は肢体不自由な選手と視覚障がいの選手が障がいの程度に応じてグレード1から5までの5つのクラスに分かれ、演技の美しさや技の正確さを競う。審判の採点で勝敗が決まる馬場馬術だ。「僕は軽い方から2番目の4のクラスですが、競馬とは馬の扱い方が全く違うので最初は戸惑いました。でも、もう一度、馬で頑張りたかった」と続けた。

 東京の障害未勝利戦で落馬し、脳挫傷を負ったのは騎手デビュー3年目の13年2月。懸命にリハビリを続けたが、右半身にまひが残り、15年9月に引退した。「騎手時代は1勝もできなかったが、事故の後も馬に乗りたかった。(意識不明で)落馬の記憶がなかったので恐怖心もなかった」。16年にパラ馬術を始め、17年には日本五輪委の就職支援ナビを活用してコカ・コーラボトラーズジャパンに入社。働きながら練習を重ねた。右半身を強く使えない代わりに重心移動で馬に指示を送る。騎乗技術に磨きをかけて同年の全日本優勝。昨年の世界選手権で個人11位。「この舞台で(パラ五輪に)挑みたい」と真新しい砂が敷き詰められた馬場に視線を送っていた。

 ≪小牧長男加矢太さん、欧州で武者修行予定≫五輪用にオランダから直輸入した5000トンの砂(フエルト、ファイバー混合)が敷かれた馬場で小牧さんが障害馬術を披露した。「競技で160センチの障害を跳んでいるので今日の150センチも気持ちよく跳べた。将来、五輪に出場できるよう再来年には欧州に拠点を移して頑張りたい」。高田茉莉亜(まりあ)さん(24)は馬場馬術で芸術のような美を演じた。総合馬術の佐々紫苑(しおん)さん(23)は藤田菜七子が競馬学校時代に騎乗していたオランダ産馬ウィンストン(セン16)とコンビを組んだ。

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