中谷、ステイフーリッシュと再コンビ “親分”矢作師の熱い思いに応える!

[ 2019年7月12日 10:45 ]

中谷雄太騎手
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 早口で威勢のいい、べらんめえ口調から「江戸っ子」だと分かる。39歳、東京都出身の中谷は栗東トレセンに移籍して今年、6年目の夏を迎えている。

 「矢作先生に出会ってなかったら今のオレはいないよ。師匠? オレはそう思っている。厩舎の所属になったことは一度もないけど、師匠であり、父親のような存在。ここまで引き上げてくれたのは親分だから」

 先生、師匠、親分、父親のような…中谷は矢作師の存在をさまざまな言葉で言い換えてみせた。矢作師に対する恩義と感謝がヒシヒシと伝わってくる。

 今年の函館記念でステイフーリッシュが勝てば「たぶん、泣くね」。師匠の管理馬で自身の初重賞勝利を手にした時の感極まるシーンをいまから想定? 感情が高ぶる理由は他にもある。中谷は昨年4月に福島競馬で落馬、頸椎(けいつい)を骨折して7カ月半も離脱。ステイフーリッシュとは、新馬勝ち→G1ホープフルS3着でコンビを組んでいたが、やむなく手綱を他の騎手に明け渡すことになった。同馬のダービー出走時に入院中の病院から外出許可をもらい、首にコルセットを巻いて東京競馬場に足を運び応援もした。

 約1カ月前のこと。矢作師から「雄太、函館記念はおまえを乗せるからな」とハッパを掛けられた。担当の藤田助手は「中谷を男にする!」が決めゼリフともなった。これには中谷も「まるで男じゃねえみたいだな」と股間に手をやって笑うが、1年2カ月ぶりとなるステイフーリッシュとのコンビ再現を喜んだ。

 週初め、セレクトセールを見学に訪れた中谷はその夜、助手席に矢作師を乗せて函館までの約300キロの道のりのハンドルを握った。車は矢作師所有のランボルギーニだ。

 「ステイフーリッシュは先生の車より速いよ、って感じでどう?」

 そう、函館の洋芝では、中谷ステイフーリッシュはランボルギーニより速い!

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