【函館記念】橋田師、全10場重賞制覇にはるばるきたぜ函館へ

[ 2019年7月12日 05:30 ]

橋田満調教師
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 函館の夏を彩る名物ハンデ重賞「第55回函館記念」。G111勝を誇る橋田満師(66)が前哨戦・巴賞を快勝したスズカデヴィアスで史上7人目のJRA全10場制覇に挑む。昨年、札幌のクイーンS(ディアドラ)で王手をかけ、毎夏、陣頭指揮を執る函館での挑戦。自らアイルランドに出向き、セリで発掘した3代母の世界的良血ローズオブスズカを継いだ8歳の古豪が偉業達成へと導くか。

 調教師史上7人目のJRA全10場重賞制覇まで、あとは函館を残すのみ。函館記念2年連続参戦の8歳馬スズカデヴィアスで“偉業”に挑む橋田師は意外そうな表情で切りだした。「函館はまだ(重賞を)勝ってなかったんですね。函館2歳Sもですよね?」

 JRA重賞61勝(うちG1・11勝)を誇る橋田師は毎夏、函館で陣頭指揮を執る。函館記念には過去6頭を送り込み、掲示板入り(5着以内)が4度。だが、なぜか重賞Vに縁がなかった。「当初、夏は小倉を中心にしていましたが馬にもオーナーにとっても涼しい函館は環境がいい。配慮すべき点といえば栗東から函館まで距離があるので入厩するまでの輸送くらい。Wコースも整備され、いい環境だと思います」

 90年代から調教スタンドにパソコンを持ち込み、血統研究にも心血を注いだ。スズカデヴィアスも思い入れの深い血統だ。3代母ローズオブスズカ(半兄は英ダービー馬ドクターデヴィアス)は永井啓弐オーナーと出向き、アイルランドのセリで購入した。直子スズカフェニックスは07年高松宮記念でG1制覇。その名血はスズカデヴィアスに継承され、8歳の今も現役でバリバリ活躍中だ。

 「世界的な名血。オーナーには親子3代、私の父(元調教師の俊三氏)の代からお世話になってきました。馬はある時期に無理させなければポテンシャルは維持できる。8歳でも元気ですね」

 暑さに弱い点を配慮して栗東からではなく、涼しい岩手県遠野市のトレーニング施設「遠野馬の里」から函館に直接入り、前哨戦の巴賞は別定59キロを背負って快勝した。

 「後ろから追い込んだ昨年の函館記念(5着)も惜しい内容だった。全10場重賞制覇?獲れるものなら獲りたいですけど、あまり意識すると馬にもプレッシャーになってしまうから」

 アドマイヤベガ、サイレンススズカ、世界を渡り歩くディアドラなど幾多の名馬を育て上げた名伯楽は自然体でゲートインを待つ。

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