【函館記念】スピネルかわいがり仕上げ!馬なりで悠々半馬身先着

[ 2019年7月11日 05:30 ]

万全の体勢を整えたエアスピネル
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 サマー2000シリーズ第2戦「第55回函館記念」の最終追いが10日、行われた。昨年11月マイルCS10着以来となるエアスピネルが甥(おい)っ子相手に貫禄の先着。03年エアエミネム、昨年エアアンセムが制した「エア軍団」の得意重賞で貫禄を誇示するか。

 エアスピネルの調教パートナーを務めたエアミホーク(3歳未勝利)は祖母がエアメサイア。エアスピネルは母がエアメサイアだから叔父が甥を3馬身追走したことになる。馬なりのまま楽に差を詰めて悠々と半馬身先着。叔父さんがさすがの貫禄を見せつけた。「先週、甥っ子を(0秒8も)ぶっちぎってかわいそうだったから、今日はかわいがってあげた。こちらは左ステッキを抜いただけで反応した」。笹田師の長男、笹田直義助手が楽しげに語った。

 師も思いは同じ。「きっちり態勢は整ったよ」。函館特有の広々とした青空が師によく似合う。それもそのはず。指揮官は伊藤雄二厩舎の調教助手時代から函館記念とは抜群の相性を示してきた。ワコーチカコ(94年)、ロードプラチナム(01年)、エアエミネム(03年)で3度も勝利に貢献。「エアエミネムの時は2着がヒマラヤンブルー。厩舎ワンツー決着にシビれたよ」。そう言えば昨年は厩舎は違えど、同じ“エア軍団”のエアアンセムが優勝。馬主(ラッキーフィールド)にとって連覇のみならず函館記念3勝目が懸かる。スピネルが目指す1年9カ月ぶりの白星は他にもいろいろな思いを背負っているのだ。

 58キロのハンデ頭とはいえ、G1戦線で主役級を張ってきた。明らかに格上の存在だ。今回は8カ月の休み明け。だが「エプソムCを見送ってまで調整を積んできた」と言葉に力を込めた。始動戦をずらしたことで十分に乗り込めたと強調したのだ。事実、6月9日のエプソムCを使う予定だったが、1週前追いに騎乗した福永が「トモ(後肢)の入りがまだ万全でない」と伝えたことで見送った経緯がある。

 万全を期して臨む一戦。函館のウイナーズサークルには黄色と青、“エア”の勝負服がよく似合うはずだ。

 ▼03年函館記念VTR 前年巴賞Vから丸1年、白星から遠ざかり、15頭立て11番人気に甘んじていたヒマラヤンブルーが逃走。僚馬で1番人気エアエミネムが向正面でポジションを上げ、4角では2番手。残り150メートルでエアエミネムが先頭に立って突き放し完勝。2着にヒマラヤンブルーが粘って伊藤雄二厩舎ワンツー。

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