名牝ウオッカ死す 蹄葉炎のため、15歳 牝馬で64年ぶりダービー制覇、G1通算7勝

[ 2019年4月3日 14:00 ]

<第74回日本ダービー>牝馬として64年ぶりのダービー制覇を成し遂げたウオッカ。四位洋文は指を立ててゴール
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 牝馬として64年ぶりにダービーを勝つなどG17勝を挙げたウオッカ(牝、父タニノギムレット、母タニノシスター)が1日、英国ニューマーケットで蹄葉炎のため死んだ。15歳だった。

 ウオッカは角居勝彦厩舎に所属し、06年10月、新馬戦1着(鮫島克)でデビュー。同年、阪神ジュベナイルフィリーズを4番人気で制した(四位)。桜花賞は宿命のライバルとなるダイワスカーレットの前に2着も、その後はオークスではなくダービーへ。四位を背に3番人気だったが、直線で突き抜け、3馬身差完勝。1943年クリフジ以来となる64年ぶり3頭目の牝馬ダービー制覇を達成した。

 その後は宝塚記念8着、秋華賞3着、エリザベス女王杯を出走取消など不振もあったが、08年安田記念(岩田)を制して完全復活。同年天皇賞・秋(武豊)ではダイワスカーレットとの伝説の“2センチ勝負”を制してG14勝目。09年もヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンCを制した。10年、ドバイでのアル・マクトゥームチャレンジラウンド3(8着)がラストランとなった。

 日本には戻らず、そのままアイルランドへと渡って繁殖生活に。7頭の子を残し現在、タニノフランケル(牡4、父フランケル)が日本でオープン入りを果たしている。

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2019年4月3日のニュース