【卒業記念レース】南円佳、アタック卒記NO.1 逃げて逃げて連勝

[ 2019年3月19日 05:30 ]

2連勝で決勝に進出した南円佳
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 日本競輪学校の男子第115回生(69人)と第116回生(女子第8期生、21人)の卒業記念レース初日が18日、静岡・伊東競輪場で行われた。男子は予選2回戦と準決勝を戦い、野上竜太(23=岡山)がただ1人3連勝で決勝に進出した。決勝は19日、午後1時20分から争われる。一方、女子は予選2回戦を戦い、無傷で勝ち上がった南円佳(19=鹿児島)ら7生徒により午後1時から決勝が行われる。

 予選2走ともにスタート、ホーム、バックを取った南。先頭誘導員以外の誰の後ろを走ることなく逃げて逃げて逃げまくった。圧巻の2連勝。1走目は打鐘から全開ダッシュで踏みだし後続を引き離した。「まくりの選手を気持ちで抑え込むことができた。目標にしている走りができた」と会心の笑みを浮かべた。

 小林優香、児玉碧衣らと同じバレーボール出身。テレビ番組でガールズケイリンの存在を知り「ケイリンで一番かっこいい戦法は先行」と児玉の走りに憧れた。身長1メートル67と決して高くないが、強豪校のレフトアタッカーとして活躍。「垂直跳びと背筋には自信があった」と天性のバネで未経験者対象の適性試験をクリア。ガールズケイリンの扉を開いた。

 競技未経験ながら徹底先行のスタイルを磨いてバック数は21人中最多。在校成績4位、適性ではトップの成績を収めた。卒業後は地元の鹿児島を拠点にするといい「鹿児島でガールズケイリンを盛り上げていきたい」と夢を描く。「スタートが得意なので前々勝負でゴールまで1着で走ります!!」と決勝も逃げ宣言。1個目の勲章を手に、桜島に凱旋だ。

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