【フェアリーS】馬名の通り機敏なチビラーサン 

[ 2019年1月9日 05:30 ]

 【美浦ドキュメント=8日】名は体を表すという。沖縄言葉で「キビキビとした」の意味を持つチビラーサン(フェアリーS)がその名にふさわしい動作で馬道を歩いている。「馬名の通りですよ。とても機敏で軽い動きをしています」と中舘師は満足顔を浮かべた。

 シンザン記念勝ちのキョウヘイ、キッズライトオンなどを所有する瀬谷隆雄オーナーの持ち馬。「NTTが電電公社だった昭和の時代に電話回線の仕事で沖縄の有人島(現在47島)を全て回ったんだ。お世話になった沖縄には今でもこだわり続けている」。梅崎にこう語る瀬谷氏の所有馬にはチュラカーギーなど沖縄名が多い。現3歳世代もウジラーサン(可愛い)、ウシェーランケー(甘く見るな)、キッズウヤウムヤー(冠名キッズに親孝行)など沖縄語で命名した。その先陣を切って初勝利を挙げたのがチビラーサンだ。

 中舘師が「前走は体調ひと息でも凄い末脚で差し切ってくれた」と評価すれば、担当の吉沢助手は「小脚が使えて器用だから小回りも心配ない。前走以上に機敏さを増してきた」と言葉を継いだ。阪神牝馬S優勝サウンドオブハートを母に持つ血統。抽選を突破すれば重賞でも即通用の桜花賞候補だ。

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2019年1月9日のニュース