【ジャパンC】ルメール 記録的Vに興奮「世界に匹敵する馬」

[ 2018年11月26日 05:30 ]

<ジャパンC>レースを制したアーモンドアイのルメールはウイニングランでファンの大歓声に応える(撮影・村上 大輔)
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 競馬の祭典「第38回ジャパンC」を2分20秒6の超絶レコードで制したアーモンドアイ。12年ジェンティルドンナ以来6年ぶりに3歳馬が戴冠した。コンビを組んだ主戦クリストフ・ルメール(39)は今年のJRA・G1・8勝目、通算22勝目を飾った。7週連続外国人ジョッキーでのG1優勝となった。 レース結果

 最強ジョッキーが現役最強牝馬を未知の領域へ導いた。「もう素晴らしい以外の言葉が出てこない。まだ3歳馬。今後どこに行くか分からないが、とにかく素晴らしかった」。音速のごとく駆け抜けた日本最強牝馬アーモンドアイのフルスピードを馬上で体感したルメール。興奮を抑えながら称賛の言葉を並べた。

 世界レコードで駆け抜けたパートナーをウイニングランでコース大外へ誘導した。ファンは目の前だ。“彼女が日本No.1だ!!目に焼き付けてくれ”。そう言わんばかりにファンに手を振った。もう息が戻っているアーモンドアイも、興奮するファンのそばでも冷静だった。激闘を終えても人馬一体。万雷の祝福を共に浴びた。

 最内枠から追い出すことなく確保した位置は、アッと驚く3番手。「向正面の途中から僕はパッセンジャー(乗客)。彼女の類いまれなる能力は分かっていたし、このままいけると思った」。後方一気がトレードマークのはずが初めて先行策に出た。だが奇策ではない。ルメールはアーモンドの能力を信じていた。1000メートル通過を前に2番手へ押し上げる。4コーナーを回ると、逃げたキセキを風よけにパワーをため込んだ。まだ我慢。残り300メートルから手綱をしごきゴーサイン。後方待機と変わらない末脚の切れ。矢のごとく一気にはじけた。

 過酷な減量にも耐え抜いた。重量53キロのアーモンドアイに騎乗するため大好きな赤ワインを断ち、食事制限。週末はサウナで汗を絞り出した。頬がこけて見えたが百戦錬磨の鋼の精神力は削られなかった。レース後の共同会見は肩の荷が下りてリラックスムード。海外メディアから「どんな馬?」と質問されると「モンスター」「マシン」「ストロングアニマル」とおどけながら笑いを誘ってみせた。

 ジャパンCは09年ウオッカ以来の勝利で、自身が持つG1勝利数の年間記録を8に更新した。「アーモンドアイほどの一流馬に乗せてもらえるから可能になる」と感謝。もう日本に敵はいない。次は世界が相手だ。「類いまれなる能力を持った馬。どこからでもレースができる順応性、万能性がある。(世界の)どこへ行っても今日のようなレースができる。世界に匹敵する馬だと信じている」。アーモンドアイのつぶらな瞳と見つめ合ったルメール。その目は日本競馬の悲願、凱旋門賞制覇を見据えていた。

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