【菊花賞】いざ父子制覇へ!テッコン、ラスト1冠獲りへ闘魂

[ 2018年10月19日 05:30 ]

メイショウタレチネ(左)と併せて追い切るメイショウテッコン(撮影・平嶋 理子)
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 「第79回菊花賞」(21日、京都)木曜追いが18日、栗東トレセンで行われ、ラジオNIKKEI賞勝ちのメイショウテッコン(牡=高橋忠)がCWコースでパワフルな動きを披露。春2冠不出走ながら、01年菊花賞を制した父マンハッタンカフェ同様の上昇カーブで父子制覇を狙う。

 型にはめず仕上げた。メイショウテッコンは出走メンバーで唯一、木曜追いを選択。高橋忠師は「今週も変則日程(火曜が全休日)だったが、朝の雰囲気を見ながら計画を立てずにやってきた。型にはめると、反抗してしまうタイプなので」。3冠ラストの大舞台に向けても、愛馬の性格を考慮した調整方法を貫いた。

 最終追いはCWコースの向正面からスタート。メイショウタラチネ(6歳1000万)を2馬身追走し、直線は内へ。軽く仕掛けた程度だったが、スッと抜け出し最後は余力たっぷりに1馬身先着した。指揮官は「いつもと同じパターンで、半マイルから反応だけ見た。精神的に難しいところは出てくるが、競馬なので負荷を掛けておかないといけない。バランスを取りながら調整した」と満足げに話した。

 前走の神戸新聞杯は春のクラシックを制したワグネリアン&エポカドーロを相手に、小差の3着に逃げ粘った。それでも、指揮官は「休み明けでパドックからスイッチが入っていた」と冷静に振り返る。「距離が延びてスタミナ勝負になるだろうし、無駄なところでエネルギーを使わないように持っていきたい」と長丁場に向けて気を引き締める。

 ダービー当日の白百合Sを勝ち、ラジオNIKKEI賞で重賞初V。連勝して挑んだトライアルで通用するメドは立った。「春は王道路線を歩めず裏街道に回ったが、遅ればせながら追いついてきた」と感慨深げ。思えば父マンハッタンカフェも春のクラシック未出走ながら、夏に力をつけて01年菊花賞を制した。父譲りの成長力は侮れない。

 逃げ宣言をしている同型もいるが「出たなりの形でいい。決めつけてこうだというのもできないし、そういう意味で松山くんがいいのかな。フワーッとした感じが馬にも合っている」と鞍上に託す。昨年皐月賞(アルアイン)以来のクラシック制覇を狙う松山も「力を出せればチャンスはある」と手応えをつかんで挑む大一番。型にはめない人馬のコンビで、平成最後の乱菊を制す。

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2018年10月19日のニュース