ハッピー“原点”門別で再び栄光を 再起から道営記念目指す

[ 2018年10月19日 05:30 ]

ハッピースプリント                               
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 【地方からの風】13、15年と2度の地方年度代表馬に輝いたハッピースプリント(牡7)が、ホッカイドウ競馬で戦列復帰した。東京ダービー制覇で同世代の頂点に立ち、古馬になってからも浦和記念でJRA勢を撃破。地方馬の大将格を担う存在だったが、蹄の不安で1年5カ月の長期休養を強いられた。そんな同馬が再起の地に選んだのは、デビューした門別。2歳時に管理した田中淳師に再び命運が託された。

 仕上がり途上ながら8月29日の復帰初戦を圧勝。さすがの走りを見せたが2戦目の17日、瑞穂賞は勝ったスーパーステションを見ながら2番手も直線で失速。大差をつけられ4着に敗れた。「2走ボケか馬自身がセーブしているのか。調教も動けていたし、馬体の張りや気合乗りも戻ってきていただけに精神的なものか。ただ、最後に失速するような場面を今まで見たことがなかった」と田中淳師はレースを振り返った。

 ブランクを乗り越えられるか。「簡単ではない」と9日に通算1000勝を達成したトップトレーナーも厳しい姿勢は崩さないが、愛馬の能力を知るからこそ再起への思いは変わらない。「調教の動きを見れば、やはりモノが違うと感じさせる馬。レース後も問題はないし、改めて道営記念を目指す」。かつての大将は挑戦者に戻り、再び歩みを進める。

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2018年10月19日のニュース