【福岡チャンピオンC】吉川、神のまくり差しV G1・17勝目

[ 2018年6月8日 05:30 ]

G1福岡チャンピオンカップを制し、山中慎介氏から特製チャンピオンベルトを受け取る吉川元浩(左)
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 開設65周年記念G1「福岡チャンピオンC」優勝戦が7日、ボートレース福岡で行われ、5コースからまくり差した吉川元浩(45=兵庫)が通算17回目のG1Vを飾った。2着は山田康二、3着は毒島誠だった。

 G1初Vに意欲を燃やすカド岩瀬が果敢に攻めたことで、ポッカリと空いた1Mのスペース。吉川が見逃すはずがなかった。ベテランは鮮やかに突き抜けた。冷静な読みとハンドルさばき。マスターズ世代を迎えても衰えは全く感じさせない。

 「いやー、岩瀬さまさま。あの展開しか考えてなかった。水面もウネっていなかったし、しっかり掛かって、いいターンができた」

 福岡は07年、SG初Vとなるグランプリを制した水面。先日のマスターズでも優勝候補に名前が挙がったが、その時は準優次点による予選敗退に終わった。ただ、この時はワースト級のエンジンに泣いただけ。好素性52号機を手にした今節は序盤から軽快な動きを披露した。準優で岡崎の猛追を振り切ったことで、レース足には確かな手応えを得ていた。

 「大きなタイトルも獲らせてもらったし福岡は大好きな水面。次は徳山のグラチャンなので、また“チャンピオン”になれるように頑張りたい」。そう話すと、ファンからは拍手が起こった。

 年末のことを考えれば、ここで賞金を上積みできたことは大きい。09年以来、9年ぶりのグランプリ出場へ。吉川が一歩一歩前進を続ける。

 ◆次走 優勝した吉川元浩の次走は12日からの三国一般戦。今垣光太郎、守田俊介、須藤博倫らとVを争う。毒島誠は12日からの津一般戦へ。江口晃生、桐生順平、篠崎仁志らとの優勝争い。山田康二は19日からの徳山SGグランドチャンピオン。松井繁、白井英治、菊地孝平、峰竜太ら強豪が相手。羽野直也、岩瀬裕亮、中野次郎は12日からの宮島G2モーターボート大賞。斉藤仁、山口達也深谷知博らが出場する。

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2018年6月8日のニュース