レース前の緊張感つくる ファンファーレ隊の音色

[ 2018年6月8日 05:30 ]

レースを盛り上げるTCKファンファーレ隊メンバー(左から長瀬、みる、レイチェル、吉田、岡本)
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 【大いに気になる!】トランペット、トロンボーン、テナーサックスによる、わずか1分にも満たない演奏。だが、常にビシッと決まっている。一言で言えば格好いい。レース前の緊張感をつくる女性たち。それが「TCKファンファーレ隊」だ。

 今年で結成4年目。今ではしっかりとファンを獲得し、馬場退場時やレース後のお見送りステージでは声が掛かるほど。平均年齢26歳の彼女たちは全員、女性だけで結成されたバンド「東京ブラススタイル」のメンバー。普段はアニソン演奏などを中心にライブ活動を行っている。

 実は屋外での演奏は苦労からのスタートだった。「大観衆に音が吸われる。合わせるのが大変だった。特に端と端では音がずれる」(レイチェル)。だが、息がピタリと合う今では「生演奏の緊張感がたまらない」(吉田)「地方競馬にいろいろなファンファーレがあるがファンから大井が一番と言われたのがうれしい」(長瀬)と笑顔を見せる。何といっても最大の魅力は「何万人という観衆の前で演奏できるのは楽しい」と声をそろえる。ファンの立場からは、そんな彼女たちが奏でる成熟した音色を「馬券的中のルーティン」にしたいところだ。(矢内 浩美)

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2018年6月8日のニュース