【マーメイドS】富田、重賞初V経由フランス行き!

[ 2018年6月8日 05:30 ]

ヴァフラームで重賞初制覇へ意気込む富田
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 牝馬重賞「マーメイドS」の出走馬が7日、確定した。注目はヴァフラームとのコンビで重賞初制覇に挑む2年目の富田暁(21)。今年19勝を挙げ、ブレーク中の若手ジョッキーだ。日曜の騎乗後に、フランスに旅立ち、17日にシャンティイ競馬場で行われる若手騎手招待レースに参加。遠征前に重賞Vでアピールするか。

 この1年での成長を見せる時がきた。2年目の富田はマーメイドSで自身2度目となる重賞に騎乗する。昨年5月の京都新聞杯はユキノタイガとコンビを組み、最下位12着に敗れた。「あの時は緊張しましたね」とホロ苦い重賞デビューを振り返る。「オープンクラスに乗れる機会も少ないので、楽しみ。緊張せずに乗りたい」と笑顔を見せた。

 今年は19勝を挙げ、早くも昨年の17勝を上回っている。それでも「まだまだです」と満足はしていない。先月12日の新潟8Rでは内側に斜行し、騎乗停止に。

 「外から違う観点で競馬を見ることができた。初心に帰れたし、いい機会になったと思います」

 来週の日曜にはフランスのシャンティイ競馬場で行われる若手騎手招待レース(ロンジン・フューチャー・レーシング・スター賞)に参加。世界10カ国から選ばれた若手ジョッキーが腕を競い合う。「(参加条件の)50勝以下という条件には悔しい気持ちもありますが、日本からは一人だけなので日本代表という気持ちで乗れれば」と意気込む。

 3日にシャンティイ競馬場で行われた、仏ダービーはディープインパクト産駒のスタディオブマンが優勝。今週はジョッキーが日本競馬のレベルの高さを証明する番だ。

 遠征中には現地で開業する日本人トレーナーの小林厩舎で調教にも騎乗するという。「ずっと海外で乗りたいと思っていたし、いいモノをたくさん吸収したい。今年のどこかのタイミングで研修にも行きたいと思うし、将来は凱旋門賞にも乗りたい」と夢を語った。

 楽しみな遠征の前に、マーメイドSで大仕事が待っている。初コンビのヴァフラームには火曜の調教と最終追いで連日、感触を確かめた。「凄く乗りやすくて、いい馬ですよ。ハンデも軽いし、チャンスはある。いい流れでフランスに行ければ」。重賞初制覇を飾り、日本代表として堂々と海を渡りたい。

 ◆富田 暁(とみた・あかつき)1996年(平8)12月11日生まれ、茨城県出身の21歳。栗東・木原厩舎所属。17年3月4日の阪神1Rでデビュー(ローズクイーン7着)、4月22日の京都4Rで初勝利。JRA通算651戦36勝(7日現在)。JRA重賞は17年5月京都新聞杯(ユキノタイガ12着)以来、2度目の挑戦。

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