【ヴィクトリアM】藤岡佑、充実ワントゥワンでG1連勝へ

[ 2018年5月11日 05:30 ]

 【G1ドキュメント・栗東=10日】ついに勝った!!先週のNHKマイルCを制したケイアイノーテック。デビュー15年目の鞍上・藤岡佑は86度目の挑戦で悲願のJRA・G1初勝利を決めた。今週、栗東トレセンでは笑顔の輪が広がっていた。

 「携帯を見たらメールとLINEが400件。帰りの新幹線でようやく返信を終えたら、さらに200件届きました。周りからの反応で気付かされると聞いていたが、その通りでしたね」

 鮮やかな直線一気。冷静な鞍上らしく、ゴール後の派手なガッツポーズはなし。「もう少し上手に乗れていればよかったんですけどね。馬に感謝です」と謙虚な姿勢を崩さず。武豊の騎乗停止で巡ってきたチャンスを逃さなかった。その前日の京都新聞杯もテン乗りステイフーリッシュを勝利に導いた。勝負事には流れが重要。細原は今週も…、とペンに力が入る。

 同じ舞台のヴィクトリアマイル。藤岡佑はワントゥワンでG1連勝を狙う。母ワンカラットの主戦を務め、短距離重賞4勝を挙げた思い入れの強い血統だ。「同じ成長曲線をたどっていて、乗り心地が以前と全く違う」と言うように、デビューから体は約50キロ増えてパワーアップ。決め手に磨きがかかった母のように、娘も5歳を迎え本格化した。

 水曜の追い切りでは、CWコースでラスト1F12秒2と弾むようなフットワーク。稽古を見守った藤岡師は「トモが以前の倍ぐらいデカくなって力強くなった。G1の速い流れの方が競馬がしやすいし一発あるよ」とトーンは高いままだった。“一番から一番へ”。これが藤岡佑に当てはまる!?細原は重い印を入れることを決めた。

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2018年5月11日のニュース