【AJC杯】充電効果、越冬スワロー!ヒュルリ〜と12秒6

[ 2018年1月18日 05:30 ]

菊沢師を背に追い切るミッキースワロー
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 春のG1を見据える古馬重賞「第59回AJC杯」の最終追いが17日、美浦&栗東トレセンで行われた。昨秋菊花賞(6着)に駒を進めた明け4歳のミッキースワローは躍動感満点の動き。セントライト記念V舞台で先輩陣を一蹴だ。

 飛躍の4歳。菊沢師自らが騎乗したミッキースワローが着実な進化を示した。走り慣れたWコース。単走でスッと加速すると、馬任せに伸び伸び走らせた。5F67秒4〜1F12秒6(馬なり)。弾むようなフットワークで、手綱を押さえたままでフィニッシュ。時計以上の迫力で駆け抜けた。

 菊沢師は手綱から伝わる好感触を端的に伝えた。

 「躍動感がある。いい動きだったと思う。この中間はギシギシではなく、馬がいい気分でいられるように調整してきた。落ち着いて精神状態もいい」

 正月返上で併せ馬を何度も消化し、予定通りの単走&馬なり。曇天でもピカピカの毛ヅヤ。後肢の肉付きはボリュームを増した。

 指揮官は「昨年の今頃はデビューもしていないからね」としみじみと振り返った。昨年2月(中山新馬戦5着)にデビューする前は「稽古で3、4人落とされた。僕も3回…」(同師)。根がやんちゃな気性。馬の気持ちを第一に、時間をかけて丹念に育ててきた。

 デビューは遅かったが、3歳の昨年はトントン拍子で出世した。昨年9月セントライト記念は上がり3F33秒4の衝撃末脚で重賞初制覇。追加登録(200万円)して、菊花賞(6着)にまで駒を進めた。同師は「苦しい時はしっぽを振ったりして分かりやすい馬。今思うと、菊花賞は向かうまでが大変だった。セントライト記念の反動で戻りが遅かった。今回はきちんとリフレッシュできている。トモ(後肢)もいい感じでバランスが取れてきた」と充電効果を感じている。

 今回の中山2200メートルは完勝したセントライト記念と同舞台。「あの時をイメージして、始動戦はここと思っていた。強い古馬もいるのでいい物差しになる。胸を借りるつもりで」と同師は目を輝かせた。歴戦の先輩たちを一蹴して重賞2勝目を奪取できれば、G1再進出が約束されている。

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2018年1月18日のニュース