【エ女王杯】「負けるの嫌」兄・ミルコの意地でモズ勝っちゃう

[ 2017年11月10日 05:30 ]

エリザベス女王杯でモズカッチャンに騎乗するミルコ・デムーロ
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 【G1ドキュメント=9日】今週のエリザベス女王杯からGIシリーズが再開。柏原が秋の深まりを実感する要素の一つが外国人ジョッキーだ。朝イチの稽古が終わると調教スタンド1階はアッゼニやC・デムーロ、シュタルケが休憩中で国際色豊かな光景。M・デムーロの視線の先に弟C・デムーロの姿があった。

 「クリスチャンは前から上手だったけど、どんどんうまくなっている。一緒に乗るのは楽しい。でも、もちろん負けるのは嫌だよ」

 昨年エリザベス女王杯をM・デムーロ騎乗で制したクイーンズリングは今年C・デムーロと新コンビを結成。自身はローズS7着、秋華賞3着に続いて3歳モズカッチャンに騎乗する。

 「真面目で競馬が上手。前走もよく頑張っている。いろんなコースで走っているし、距離が1F延びるのも全く問題ないよ」

 昨年暮れのデビューから実戦を重ね、どんどん良さが出てきた。秋華賞後も反動はなく、順調そのもの。キッチリ乗り込めている。前日に古川助手を背に坂路単走で4F55秒9〜1F12秒6を計時。しまい重点で軽快に駆け上がった。この日は追い切り翌日で運動のみ。古川助手の口ぶりから状態の良さが伝わってくる。

 「前走は1、2コーナーで右前を落鉄。それを考えれば頑張ってくれたと思います。使っていって良くなるタイプで前走より今回の方が出来はいいですよ。追い切り後もテンションが上がらず、いい感じですね」

 上昇カーブを描きながら迎える統一女王決定戦。再戦となる同世代のライバル、初対戦の古馬に真正面からぶつかっていく。

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2017年11月10日のニュース