総売り上げ600億超!盛況川崎“先見の策”に期待

[ 2017年3月10日 05:30 ]

今年度入場、売り上げ共に前年比増となった川崎競馬場
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 【地方競馬です!!】16年度南関競馬も10日の大井最終日と、来週からの船橋、大井、浦和最終開催を残すのみ。川崎は3日に今年度全日程を終了した。総売り上げ629億6298万6800円で前年度比114・7%。600億円突破は00年の競馬組合設立後は初。川崎競馬ピーク時(90年度、約663億円)に迫るものだ。15年度に9年ぶりに前年度を上回った入場者も、さらに12・4%増え35万3597人。“上昇気流”に乗っている。

 日程終了に先立ち来年度予算も発表。666億8000万余りで前年度当初予算額比106・6%。県や川崎市への収益配分金は3億6000万円に増額。ファンサービスではWINS川崎営業日の無料送迎バス運行、tvkテレビ中継を全開催日とするなど、来年度の新規・充実強化事業を示した。競走面は一部賞金の引き上げ、「競走馬育成施設等活用補助」の新設など。競馬場、厩舎の施設、設備整備も推し進める。

 中央との協調連携、特に12年秋に始まったJRAネット投票での地方競馬発売は着実に浸透。今後も売り上げ増が予想される。一方、延々伸び続けることも考えづらい。いい流れの中でいかに先を見据えた策を実行できるか。各主催者にとって大きな鍵となりそうだ。(池田 裕文)

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2017年3月10日のニュース