たゆまぬ努力でリーディングトレーナーに!前を見つめる大井・藤田師

[ 2017年1月27日 05:30 ]

昨年、大井競馬リーディングを獲得した藤田輝信師
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 【地方競馬です!!】昨年のTCKトレーナー部門は藤田輝信師(40)が58勝を挙げ、2年ぶり2度目のリーディングを獲得した。18・7%の勝率もトップ。15年は自身最多の61勝(勝率23%)をマークするも荒山師に2勝及ばず。それでも近年の成績は実に安定している。

 管理馬初出走は10年6月。「急に何か変えたわけではない。どうしたら馬の能力を出し切れるか、常に考えながらやってきた成果が徐々に出ているのかな」。季節、異なる馬の個性、厩舎設備、調教での負荷の掛け方、休養の取り方…。考えることは多い。方程式のような正解もない。昨年の一例は水と塩。「なるべく自然に近いものを選んだ」と言う。

 エイシンヒート(牡4)が3歳S2優駿スプリントを制し、厩舎は13年から4年連続重賞Vをマーク。同馬はその後、A2下とオープンで7、5着だが「最近は蹄鉄の減り方も良くなってきた。しっかり歩けているんです」。2月開催の紅梅賞(A2下、1400メートル)に向け良化気配。その内容次第では3月フジノウェーブ記念を狙う。「今年の目標?今度はより大きなレースで勝てるようにしたい。今まで以上にいろいろな世界が広がると思うので」。藤田師は笑顔で前を見つめた。(池田 裕文)

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2017年1月27日のニュース