【ベルモントS】ラニ 剛脚見せるも3着 武豊「一瞬勝てそうかなと」

[ 2016年6月12日 07:56 ]

ベルモントSで3着となった武豊騎乗のラニ(右)。クリエイターが優勝、デスティンが2着(AP)

 米国3冠の最終戦、第148回ベルモントS(G1、ダート約2400メートル、13頭、優勝賞金80万ドル=約8640万円)が11日(日本時間12日)、米ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場で行われ、7番人気、I・オルティスJr.騎手騎乗のクリエイター(牡3)が2分28秒51のタイムで制した。2着にはデスティン、日本馬で初めて米3冠にフル参戦したラニ(牡3=栗東・松永)が3着に入った。

 いつものように最後方からレースをスタートしたラニは向正面から進出を開始し、4角を外側7番手で通過。直線グイグイと脚を伸ばしたが、前の2頭をとらえられずにゴールした。

 「惜しかったね。いいレースできたし、馬の状態は3回目で一番良かったと思う。条件的にもいいし、ペースも良かった。馬もいい走りをしてくれた」と武豊騎手。「スタートは今までで一番良かったし、馬が気分良さそうにしていた。向正面で前の馬の動きを見て判断して動いた。距離が長いから慌てず、でも凄い長い脚が使えるわけじゃないからラニとコースの特徴を考えて上手くいった」とレースを振り返り、「一瞬勝てるかと思ったしね。あそこまで行ったら勝ちたかった。悔しいね」と本音を口にした。

 ケンタッキーダービー9着、プリークネスS5着。ベルモントSでは勝利こそできなかったものの、最高着順の3着で見せ場を作り、アメリカのファンから大声援を浴びた。「結構この馬アメリカで有名になってきたね。今年の3冠戦を盛り上げた1頭じゃないかな。(日本馬がアメリカでもここまでやれることは)新しい扉を開けたと思う。ラニと関係者に感謝」と感謝を述べた武は「20歳からアメリカに来ていて、これまで得てきた経験をここで生かせたし、3冠フル参戦はとてもいい経験だった。僕自身も今後にこの経験を生かさないといけない。この馬でもう一度アメリカに来たいし、毎年のようにアメリカで乗りたいね。勝ちたいレースがどんどん増えていくからやめられないね」と意欲。最後は「海外での騎乗成績はいいんだけど、日本でなかなか騎乗馬が集まらないんだよね」とジョークで締めて笑顔を見せた。

 ▼松永幹夫師 ケンタッキーでは(環境が)最初調教が思うように出来なくて、ベルモントパークに移動してからは環境良かったし、ここでずっと調教できていればもっと良かったね。ここに来てやっと馬が良くなって来た。ちょっと絞って今日は多分一番軽い体重だったんじゃないかな。ラニの競馬はできた。ベルモントSは日本馬が勝てる可能性がかなりあるレースだと思った。検疫が長いのでリフレッシュさせて今後はまだ未定。使うレースも限られているし。いずれはまたアメリカに戻ってくると思う。3冠に参戦していい経験をさせてもらった。馬場に送り出すのが幸せだった。

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