【名古屋】吉岡氏まくった!ゴール前の混戦制しレジェンド頂点に

[ 2016年3月12日 05:30 ]

レジェンドレースで見事に1着でゴールした吉岡氏だが…しんどさのあまりしばらくインタビューにならず

 東日本大震災復興チャリティーイベント「KEIRINレジェンドエキシビション」が11日、名古屋の9R発売中に行われ、往年の名選手7人が健脚を競った。

 昭和の競輪全盛期のユニホーム。おなかは少々出たが?ビシッと似合うのはさすがだ。レース前のインタビューでの軽妙なやりとりもグッド。東日本大震災発生の午後2時46分に黙とうした後、レジェンドたちは発走台に立った。

 吉岡稔真氏、中野浩一氏、佐々木昭彦氏の九州勢が前に付け、中団に本田晴美氏、久保千代志氏。後方に山田裕仁氏、山口幸二氏。山田―山口が先行態勢に入り、最終2角から吉岡がまくっていく。後ろの中野は離れ、吉岡が逃げ粘る山田を捉え、ゴールを駆け抜けた。

 ゴール前、吉岡氏の伸びはさすが。直後は息も荒かったが、すぐに呼吸が整ったあたりに凄みを感じさせた。「後ろの中野さんから声が聞こえたけれど、止まるとまくれないと思って耳に栓をして行きました。お客さんの歓声がうれしかったです」と話すと、場内はドッと沸いた。ミスター競輪・中野氏は還暦にもかかわらず大健闘の5着。「真剣に踏んだけど追いつけなかった」。こちらは疲労が表情に出ていた。

 山田氏は先行したが3着。「自分の得意技はまくりなのに何で先行なんですかね。最後も幸二(山口)にハンドルを投げられました」と、負けず嫌いの同年齢ライバル!?に苦笑い。足を痛そうにしていたのが気になるが、納得の表情だった。ファンも熱烈な声援を送ったレジェンドたち。体が大丈夫なら!?もう一度走ってほしい。

続きを表示

2016年3月12日のニュース