【中山金杯】ブライト 新春に輝く!菊花賞7着から巻き返し必ず

[ 2015年12月31日 05:30 ]

3頭併せで追い切るブライトエンブレム(左端)

 新春恒例のハンデ重賞「第65回中山金杯」(1月5日)の追い切りが30日、東西トレセンで行われた。美浦では菊花賞7着からの巻き返しに燃えるブライトエンブレムが、Wコースで3頭併せ。併走馬に遅れはしたが騎乗した小島茂之師(47)は上昇ぶりをアピール。弥生賞2着、皐月賞4着と好相性のコースで、札幌2歳S以来の重賞2勝目を狙う。

【中山金杯】

 暮れも押し迫った美浦トレセン。小島茂師が騎乗するブライトエンブレムがWコースに姿を現すと、ピリっと空気が引き締まる。デピュティプライム(2歳500万)、ボーンレガシー(2歳未勝利)を最後方追走からスタート。直線で最内に進路を取り、師が手綱をプッシュすると少しずつ加速して、先に抜け出した真ん中デピュティに迫る。フィニッシュでは半馬身届かなかったが、ゴール板を過ぎてからも向正面までスピード感満点に駆け抜けて、4F57秒3~1F13秒3。しっかりと負荷を掛けられた。

 小島茂師は「先週は重さが残っていたが、だいぶ良くなってきた」と上昇ぶりをアピール。「心配していた首の張りもだいぶ取れてきて、いつものブライトに戻りつつあるかな」と安どの表情を浮かべた。というのも、ダービー回避の無念を晴らすべく挑んだ菊花賞(7着)で3角で不利を受け、鞍上の田辺がグッと手綱を引っ張っるシーンがあった。その影響で、首に張りが残っていることに、ずっと気をもんでいたのだ。

 秋華賞馬の母ブラックエンブレムを管理したこともあり、師にとって思い入れのある血統。「上を目指せる馬。また勝たせてあげたいと思っている」と札幌2歳S以来のタイトル獲りに力を込めた。JRA移籍1年目の今年、勝率トップと大活躍したルメールへの乗り代わりも起爆剤になりそう。来年、年男を迎えるトレーナーとともに、ブライトが輝ける16年のスタートを切る。

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2015年12月31日のニュース