【京都金杯】ヴェンデッタ 心肺機能強化!坂路2本で手応え12秒8

[ 2015年12月31日 05:30 ]

オメガヴェンデッタ(右)は併せ馬で追い切られ力強く駆け上がる

 スポニチ賞京都金杯で、重賞初制覇を狙うオメガヴェンデッタの最終追いは坂路2本。1本目を4F58秒8で駆け上がると、その17分後には2本目。サトノバリアント(4歳1000万)を追走し、ラスト12秒8(4F52秒4)で手応え良く抜け出した。騎乗した安田翔助手は「反復トレーニングです。1本目である程度の負荷をかけて、下った時に心拍数を落ち着かせて2本目。この調教で心肺機能を高めていければ」と意図を説明した。

 京王杯SC3着、キーンランドC4着と重賞でも上位争いするまでに力をつけた。母ビハインドザマスクは6歳で京都牝馬Sを制し、半兄マスクトヒーローも7歳の今年、マーチSでタイム差なしの3着に好走。晩成型の血統であることを踏まえても、陣営の求める期待は大きい。

 前走・スワンSは後方で脚をためて3着に追い込んだ。「タメる競馬をしてほしいとお願いした。ワンペースで早めに抜け出す競馬では、極められない」と同助手。ロードカナロアを短距離界の絶対王者に育て上げた一流厩舎。調教方法を変えたり、脚質転換を試みたりして“覚醒”のきっかけを模索している。

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2015年12月31日のニュース