【阪神JF】「初ナントカ多い」浅見厩舎、シーサイドで皇成G1獲る

[ 2015年12月11日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=10日】阪神JFの歴史に浅見厩舎あり。03年1着ヤマニンシュクル、2着ヤマニンアルシオンで同一厩舎&同一馬主ワンツーの快挙。同時に調教師父子制覇(94年、父・浅見国一厩舎のヤマニンパラダイス)も話題となった。

 便利になったもので、当時の新聞は自社の人間であればパソコンのキーを叩けば即座に閲覧できる。菱田は12年前の厩舎ワンツーを決めた記事と写真に目を通した。実に懐かしい。ヒーロー原稿の担当が古川(現東京レース部長)で、サイド原稿はオサムだ。現在、厩舎でコメンテーター役を務める長男の浅見恵一助手は当時、専修大学の馬術部に籍を置き活躍していた。

 今年、浅見厩舎が阪神JFに送り出してきたアットザシーサイドはデビューから負け知らずの2連勝中。レースセンスとキレ味には卓越したものがある。鞍上は三浦。すでに8年目、その知名度からしてまだJRAのG1を勝っていないのが不思議だ。

 「ウチの厩舎は初ナントカ、というの結構多い。小牧さんが初めてG1を勝った時の桜花賞(08年、レジネッタ)もそうやったでしょ」

 恵一助手が不敵な誘い水を向けてくる。オッサン記者の自分にヒーロー原稿を任せてもらおう、という意欲がフツフツと湧いてきた。

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2015年12月11日のニュース