【阪神JF】キャンディ 3連勝で2歳女王へ!右肩上がり12秒6

[ 2015年12月11日 05:30 ]

3連勝での2歳女王へ単走で追い切るキャンディバローズ

 2歳女王決定戦「第67回阪神ジュベナイルフィリーズ」の出走馬18頭が10日、決まった。木曜追いでは、キャンディバローズが坂路で右肩上がりのラップを刻んで好気配を漂わせた。ファンタジーS1着からの重賞連勝で女王の座を射止めるつもりだ。枠順は11日に決定、馬券は12日から発売される。

【阪神JF】

 予定通りの“3F追い”だ。キャンディバローズは開門直後に坂路へ。最初の1Fを17秒6で入ったのは足慣らし。2F目から14秒3→13秒3とギアを上げていき、ラスト1Fは鞍上が仕掛けて12秒6を刻んだ。道中で他馬に抜かれても力むことなく、理想的な右肩上がりのラップ。騎乗した安藤助手の感触がいい。

 「背中が使えていい動き。小さい馬の割にハミの取り方が力強いですね。前走勝てたのはフロックじゃないことを確認できました」

 2日に坂路併せ馬4F53秒8で追っており、矢作師は「先週に負荷をかけたことを考えての木曜追い。予定通りだったね」と満足げ。仕上がりついて「前走が休み明けで、使ってからの方がいいかなと思っていた」と上積みを感じている。

 センスの良さと勝負強さを兼ね備えている。8月のデビュー戦2着から、未勝利戦→ファンタジーSの2連勝で頭角を現した。上位4頭がタイム差なしの大接戦だった前走も好位から非凡な瞬発力を発揮。指揮官も素質を高く評価した。

 「デビュー前から操縦性がいいのは感じていたし、現時点での完成度が高い」

 兄姉に11年函館2歳S覇者ファインチョイス、先週の浜松Sで2着だったアットウィル(ともに父アドマイヤムーン)がいる血統。母アフレタータはキャンディバローズを産んだ約3週間後、馬運車で移動中に交通事故で死んだ。担当の藤田助手は「目の前でお母さんが亡くなったけど(そばにいた同馬は)奇跡的に生き残った。その後は乳母なしで育った。女の子としては精神的にタフだよ」と目を細める。兄姉はマイルでの勝ち鞍がないが、矢作師は不安視していない。

 「(距離延長は)プラスと言われるとどうかだが、マイルだったら気にならない。輸送も問題ないよ」

 ディープインパクト産駒の末娘が距離の壁を越えるか。連勝中の勢いのまま、2歳女王の座へと駆け上がる。

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2015年12月11日のニュース