【中山記念】ロゴタイプ 皐月賞馬復活へ、ドイツ手綱でフォーム矯正

[ 2015年2月25日 05:30 ]

「ドイツ手綱」によるフォーム矯正で復活を期すロゴタイプ

 中山開幕週のメーン「第89回中山記念」はG1馬3頭が集結した超豪華メンバー。中でも一昨年の皐月賞馬ロゴタイプが好調時のフォームを取り戻し、復活気配を漂わせている。前走・根岸Sは初のダート戦で度外視可能。今回の舞台は好相性の中山芝コースとあって、陣営もその皐月賞以来の勝ち星奪取へ意欲満々だ。

【中山記念】

 2年ぶり白星へ、皐月賞馬ロゴタイプ陣営が燃えている。前走・根岸Sは初ダートで8着。田中剛師は「前に行った中では頑張っていた。(ダートに)対応できたところが凄い。いいトレーニングになったんじゃないか」と評価。2走前の中山金杯ではレコード決着の2着と復活の兆し。「勝ったラブリーデイは京都記念も勝ったからね」と、自然と期待が膨らむ。

 期待の裏には、確かな手応えがある。精彩を欠いた昨年は、「首を右に振りながら歩いていて、レースでも顎を上げて走るようなところを見せていた」と師。そこで、中山金杯の前からトレーナー自ら手綱を取り、フォーム矯正に取り組んだ。取り入れたのは「ドイツ手綱」と呼ばれる馬具。乗馬で使われるものだが、騎乗者はハミから直接連結している通常の手綱に加え、腹帯からハミを通して2本の手綱を取る。異なる方向からも制御を加えることで、首を正しい位置に戻す効果が期待できる。

 効果は1週間ほどで表れた。「もともとがいい姿勢で走っていた馬だから、戻りも早かったんでしょう」とトレーナー。かつての「首を沈めパワーを100%地面に伝えるような走り」(同師)を取り戻した結果が8戦ぶりの連対を確保した中山金杯につながった。

 フォーム改善に加え、体質の強化も明らか。この中間は2週続けて坂路2本のハード追いを敢行。「カイバ量を増やして、しっかり食べてくれている。体も中身が詰まってきた」と、さらなる成長力に目を細める。

 舞台の中山は朝日杯FSと皐月賞のG1・2勝を含む【3・1・1・0】と好相性のコース。引き続きC・デムーロがコンビと好材料がそろった。「鞍上も分かってくれている。前の馬を見ながら早め先頭の強気なイメージ」と、勝ちパターンを描いたトレーナー。皐月賞馬復活の瞬間は、すぐそこまで来ている。

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2015年2月25日のニュース