【札幌2歳S】オールステイ突き放す!矢作師「上積み相当大きい」

[ 2013年8月29日 06:00 ]

函館ウッドチップコースで追い切ったオールステイ(左)

 札幌2歳S組はオールステイが併せ馬で楽々先着。レースを使われての上積みの大きさを見せつけた。

【札幌2歳S】

 オールステイの飛び抜けて長い四肢が函館Wコースで躍動した。4馬身先行したワールドリーヴァ(3歳未勝利)との差を徐々に詰めて迎えた直線。鞍上の吉田隼が軽く手綱を緩めただけで3馬身突き放した。「上積みは相当大きいな。何しろデビュー戦は入厩して15日、さほど強い調教もせずに出走させたから」と満足そうに切り出した矢作師。その後ろ姿を見送りながら「いかにも芝に適性がありそうな脚長の体形でしょう?母系も芝向きの血統だし、日本の競馬に合うと確信して米国で購入したんだ」と続けた。

 京都記念など重賞2勝を挙げたトーセンラーのおいにあたる、ケープクロス産駒。昨年9月のキーンランド1歳セール(米ケンタッキー州)では「10万ドルの予算だったのに競り合って15万ドルで落札した」と言う。「SS系のような切れ味がない血統だが、先行してしぶとい。今回も前に行く」。同師は体調の上積みを武器に新馬に続く逃げ切りを思い描いていた。

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2013年8月29日のニュース