地方の雄フリオーソ、年内復帰へ視界クッキリ

[ 2012年9月14日 06:00 ]

復帰へ向け調整を重ねる地方の雄フリオーソ

 【地方競馬です!!】待ちに待った蹄音が競馬場に戻ってくる日も近そうだ。帝王賞を右前の脚部不安で回避し、休養に入っていた地方の雄フリオーソ(牡8=船橋・川島正)。治療、休養を経てしばらくは厩舎周りでの引き運動のみだったが、8月中旬から馬場入りを開始した。現在は内馬場をダクで1周、軽めのキャンターで2周、毎日約3750メートルのメニューを消化している。

 首をグッと下げ、グイグイとハミを引っ張る。気合の入った姿、力強い脚さばきはいまさら言うまでもないがG1馬の貫禄十分だ。乗り運動を開始して1カ月。順調にきており、調教パートナーの佐藤太騎手も「体もなじんできているし、昨年の休養明けよりいい感じ。滑り出しは上々です」と話している。今後はまだ未定。川島正師も「脚元のこともあるし、力のある馬なので慎重に考えなければならない」と話すが、年内復帰へ視界が開けてきた。

 たっぷり汗を流し、洗い場に戻ったフリオーソは真っ先に右脚を大量の氷でアイシングする。輝かしい実績の陰には常に自分との闘いがあった。今年の帝王賞を制したゴルトブリッツが急死、交流G1・6勝のスマートファルコンが引退した今夏。相次いでダート界を去ったライバルたちの分までもうひと踏ん張り。フリオーソの新たな闘いは始まっている。(秋田 麻由子)

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2012年9月14日のニュース