【セントライト記念】“菊向き”ラニカイツヨシ

[ 2012年9月14日 06:00 ]

<セントライト記念>坂路、オースミアイビスと併せて追い切られるラニカイツヨシ(手前)

 【東西ドキュメント・栗東=13日】さあ、忙しくなるぞ。坂田は緊張感をみなぎらせ、坂路モニター前に座った。開門間もなく、姿を現したのが佐藤騎乗のラニカイツヨシ。ステッキを素早く持ち替え、ササッと見せムチ。オースミアイビス(2歳未勝利)と併入、4F54秒3~1F12秒5。華麗なステッキワークにうっとりしていると、数分後、その佐藤が山内師の元へと報告に現れた。手応えに満ちた表情。納得いく追い切りだったことが、遠目からでもよく分かった。

 記者に囲まれての第一声は「長距離が合っている」。中京の2200、2000メートル戦を連勝。長く使えるバテない脚は菊花賞でこそ見たいと坂田も感じた。「一生懸命走ってくれるところもいい。それから、普通の馬と違う、独特のバランスもある。芝で使える脚も確認したい」。使える脚とは適距離や、持続力、加速力など多くの意味を含んでいる。佐藤が詳しく解説するモードに入ったら、相当に手応えを感じている時。坂田もしっかり耳を傾けた。

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2012年9月14日のニュース