【日本ダービー】人気落ちるゼロスが怖い

[ 2012年5月23日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=22日】先週のオークスはハイペースから差し馬が上位を独占。「ああいうレースの翌週は絶対にペースが落ち着く。ダービーはスローで決まり」。ある調教師のこんな力強いセリフを聞き、岡崎は“ハナは間違いなし”とされるゼロスの存在が気になった。領家厩舎へ。迎えてくれたのは担当の甲斐浩人厩務員(48)だ。

 「ダービーは凄い。うちの馬は人気がないのに先週からマスコミが来るし、写真も撮られる。普通の重賞だったらこんなことはないよ」。確かに人気は下から数えた方が早い。しかし、1月の若駒Sではワールドエースを完封した。負けるときは、とことん負けるのが逃げ馬の宿命。ならば皐月賞17着で評価を一気に落とすのは疑問だ。

 逆境からはい上がってきた。デビュー前から期待されたが、昨夏の新馬戦以降、3着にすら入れない競馬が5戦続いた。「ゲートで興奮する癖があり、駄目のレッテルを貼られた。だからクラシックの1次登録もしなかったみたい」。ところがそこから奮起。未勝利から若駒Sまで3連勝を挙げた。ダービーは200万円の追加登録料を払っての出走だ。

 甲斐厩務員にとっても夢の大舞台だ。元厩務員の父・昭雄さん(75)は二分厩舎時代の69年ダービーにスマノアラシ(17着)で出走した。「よく自慢していた。俺はダービーは初めてだから緊張しそう」と話す。「前走を使って馬は一段と幅が出た。人気がないし、他の馬が無視してくれたらありがたい」。単騎逃げ濃厚。人気が落ちれば落ちるほど怖さを増す1頭だ。

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