【有馬記念】ジョーダン独走!鞍上「秘策」あり

[ 2011年12月22日 06:00 ]

<有馬記念>ウィリアムズ騎手を背に、軽快な動きを見せたトーセンジョーダン

 完成の域に達したトーセンジョーダンに、もう強い調教は必要ない。最終追いはCWコースでロードランパード(3歳500万)を追走。4コーナーで内から併せたが、相手は格下の条件馬、馬体が重なったのは一瞬で、その後は独走態勢。ウィリアムズは終始手綱を抑えたまま、楽々と3馬身先着した。

 「6~7分の力でという指示。馬が落ち着いていて、こちらの指示通りに動いてくれた。最初からびっしりやる予定もなかったし、楽に調整できたと思う」。操作性抜群の愛馬に賛辞を送った鞍上は、さらに続けた。「コンディションはとてもいいね。前回と同じかそれ以上の状態にある」

 池江師も満足そうな表情で振り返る。「馬は仕上がっているので上がり重点。全体のタイムは遅めだが合格点。ジャパンCの出来を維持している」。天皇賞・秋で驚異のレコードV。続くJCでもブエナビスタに冷や汗をかかせる2着と、この秋最も躍進した1頭だ。「天皇賞がフロックじゃないことを証明してくれたし、今がこの馬にとっての一番の充実期、完成期だと思う。東京よりも中山が合うタイプだと思っているので、今回も当然楽しみにしている」と、指揮官の期待も大きい。

 前走はブエナにわずか首差及ばず。ウィリアムズは「敵はブエナだけじゃないけど、何とか逆転できるよう秘策を考えている。昨年(5着)のDVDを何度も見たが、馬が違うし昨年よりいい結果を出せる」と自信満々。香港ヴァーズ、朝日杯FSと2週連続でG1制覇中。波に乗っている名手が、今週も大舞台で剛腕ぶりを見せつける。

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2011年12月22日のニュース