【有馬記念】キッツ回避…追い切り後に鼻出血

[ 2011年12月22日 06:00 ]

<有馬記念>追い切りを終え、厩舎に戻ったマイネルキッツ

 有馬記念を目指していたマイネルキッツ(牡8=国枝)が水曜の追い切り後に鼻出血を発症し、出走を回避することが決まった。

 追い切りは三浦が騎乗してWコースで行われ、6F81秒5~1F12秒6の好時計をマークしていたが、直後に引き揚げてきた愛馬の姿を見た指揮官が異変に気付いた。国枝師は「追い切りの動きを見ていて、ちょっと重いかなと思ったが、苦しかったのかもしれない。鼻出血は初めてで、症状はそんなにひどくないが、いいパフォーマンスをすることはできないだろう。今回は回避する」と悔しさをにじませた。

 22日に茨城のビッグレッドファーム鉾田に放牧に出されて、来春は天皇賞を目標に調整される。「少し間隔を置いて天皇賞を目標にやっていければ。症状は軽度だし、復帰は日経賞(3月24日、中山)あたりからになるかな」と話した。

 ▼鼻出血 打撲などの外傷性のものと内因性のものがある。激しい運動などで気道や肺が傷つく内因性の鼻出血は再発しやすく、ウオッカもこれが原因で引退に追い込まれた。最近では、今年のエリザベス女王杯を目指していたレッドディザイアが、調教後に鼻出血を発症し引退している。レース中に馬は口で呼吸できないため、鼻出血を発症すると呼吸が十分にできず、能力を発揮できない。JRAではレース中に鼻出血を発症した馬は1カ月間レースに出られない。2回目、3回目はさらに出走停止の期間が延びる。

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2011年12月22日のニュース