【ラジオNIKKEI杯】グラン“余裕”の遅れ

[ 2011年12月22日 06:00 ]

<ラジオNIKKEI杯2歳S>メトロファルコン(左)と併せたグランデッツァ

 ラジオNIKKEI杯2歳Sの追い切りが行われ、札幌2歳S勝ち馬グランデッツァはCWコースでの併せ馬。内のメトロファルコン(2歳未勝利)に4角で馬体を併せたが、最後は半馬身ほど後れを取った。時計は6F80秒1~1F12秒6。平田師はサバサバとした口調で切り出した。

 「相手が結構動いたな。2週続けて時計を出しているので、今週は馬なりの指示。ちょうどいいんじゃないか。時計も十分。何も不安はないよ」

 16日に筋肉痛を発症するアクシデントがあったが「動きを見ていると影響ないと思う」とキッパリ言い切った。だが、この遅れをどう解釈すればいいのか。手綱を取った秋山は「動きはモサモサして見えたかもしれないけど、走りにくい馬場でバランスを崩す感じだった。気にしなくていいと思う」と馬場の影響によるものとした。

 デビュー戦こそ仕掛けを待たされての2着だったが2戦目は8馬身差の圧勝。札幌2歳Sは最終週の荒れ馬場を苦にせず、好位から堂々と押し切った。デビュー前、社台ファームの吉田照哉代表が「アグネスタキオンの最高傑作ぐらいに思っている」と明かしたほどの逸材が評判通りの走りを見せている。素質馬が集う今回でも、秋山の口ぶりには自信が見え隠れする。

 「距離は全然心配していない。前走は馬場が悪かったけどパンパンの良馬場の方が合う馬だと思う。コースは広い方がいい。ホント楽しみ」

 ここは通過点。そう言わんばかりの感触で、来春を占う一戦に臨む。

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2011年12月22日のニュース