【セントライト記念】中山巧者ウォー 急坂で豪快に突き抜け完勝V!

[ 2011年9月18日 17:00 ]

 第65回セントライト記念(18日・中山11R芝2200メートル・良17頭、G2)は6番人気で柴田善騎手騎乗のフェイトフルウォー(牡3=伊藤伸)が優勝。勝ち時計は2分10秒3。柴田善騎手は08年以来2度目、伊藤伸調教師は本走初勝利となった。

 前日に8枠18番のショウナンパルフェが右肩ハ行により出走取り消しとなって、17頭立てで迎えた東の菊花賞トライアルの一戦。
 
 好スタートは内のヒットザターゲットとベルシャザール。ショウナンバーズ、ハーキュリーズも先手争いに加わっていった。しかし、大外からロイヤルクレストがダッシュを利かせてあっという間にハナを奪うと、1コーナーでは早くも5~6馬身のリードを築く。

 その後もペースを落とすことなく軽快に飛ばすクレストがグングンと差を広げると、単独2番手をバーズ、3番手にベルシャがつけて縦長となった馬群は、前半の1000メートルを57秒5で通過していった。この流れの中1番人気のサダムパテックは中団後方に、トーセンラーは中団内に付けた。

 3、4コーナーを回ってもクレストのリードは6馬身以上。さらに2番手のバーズからベルシャまでは10馬身と文字通り大逃げの展開。直線に入るとまず、ベルシャが3番手から反応良く抜け出しを図る。しかし、その直後からベルシャの内を突いてラーも切れ味抜群の末脚を見せて猛追。さらに外からはフェイトフルウォーが急坂をもの凄い伸び脚で駆け上がってくる。そのさらに外を通っては、サダムパテックも迫りくる。しかし、ウォーが内の2頭を交わしてからもさらにもう一伸びを見せ、最後は余裕も見せての完勝。コスモバルクが持つJRAレコードにコンマ2秒差と迫る好タイム勝ちを飾った。

 気性が課題だったフェイトフルウォーだが、真面目に走った時はやはり強い。また京成杯を勝った中山もよほど合うのだろう。今日の内容だけ見れば、急坂で抜け出した時の脚は1頭だけ次元の違う伸びを見せていたし、G1でもと思わせるほどのインパクトのある勝ちっぷりだったといえるだろう。 

 1馬身1/4差の2着に3番人気のトーセンラー、そこから1馬身1/4差の3着には1番人気のサダムパテックが入り、ここまでの3頭が菊花賞の優先出走権を手に入れた。

 ◆フェイトフルウォー  3歳牡馬 父ステイゴールド、母フェートデュヴァン。白老ファーム生産。馬主は(有)社台レースホース。戦績は7戦3勝。獲得賞金は1億1399万6千円。

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2011年9月18日のニュース