復帰の佐藤博“ウエスタン効果”で今後に期待

[ 2011年9月2日 06:00 ]

落馬負傷から復帰した佐藤博紀騎手

地方競馬です!!

 8月1日の大井競馬で落馬、左鎖骨遠位端骨折などで戦列を離れていた佐藤博紀騎手(32=川崎)が同31日の川崎初日で復帰した。初戦の5Rは6着に終わったが「やっぱり競馬に乗っているのが一番いい」。続く6Rで逃げ切り、会心の笑みを見せた。

 全身打撲もあり、落馬後はしばらく動けなかった。体を動かせるようになると、調教騎乗を再開するまでのわずかな時間を利用してある行動に出る。1人で北海道に出掛けたのだ。川崎前開催(8月17~20日)時に3泊4日。事前に宿泊予定も立てない気ままな旅。日高のBTC(軽種馬育成調教センター)、いくつかの牧場を訪れた。繁殖牝馬になったヴィクトリーパール(自らが騎乗し08年ローレル賞で重賞初制覇)と再会。ただ、海をながめてアイスクリームをなめることも。帯広ではウエスタン乗馬の牧場で学び、宿泊した。

 「以前から競馬にも応用できるんじゃないかと興味があったんです。競馬を離れ、少し違う角度で競馬を考えることができて良かった。また出直しだけど、今回休んだ期間はプラスに考えたい」と表情を引き締める。ケガをする前から考えてはいたが、毎日のように競馬と調教が続く日常ではなかなかできないこと。リフレッシュした佐藤博がどんな騎乗を見せるか注目したい。(池田 裕文)

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2011年9月2日のニュース