【中山新馬戦】楽しみ初陣!母コイウタからラブ注入

[ 2011年9月2日 06:00 ]

<中山新馬戦>初陣を迎えるコイウタの初子アルティメイトラブ

 秋競馬デビューを目指して、良血2歳馬が続々とスタンバイしている。中山での注目は07年ヴィクトリアマイルを制したコイウタの初子アルティメイトラブ(牝=奥平、父シンボリクリスエス)。17日の新馬戦(中山1600メートル=牝馬限定)で福永とのコンビでデビューすることが1日、決まった。母も管理した奥平師が「ここまで思い通りに来た。動きも実にシャープ」とホレ込む逸材だ。

 アルティメイトラブは06年クイーンCを勝ち、07年ヴィクトリアマイルを制した名牝コイウタの待ちに待った第1子。母を管理した奥平師にとっても、重賞初制覇&GI初優勝をプレゼントしてくれた厩舎の功労馬で、思い入れも格別だ。

 父はG1・4勝のシンボリクリスエス。09年3月15日に生まれたラブは気品あふれる父と同じ黒鹿毛で470キロ台の好馬体。7月1日に美浦でゲート試験を一発合格すると、英気を養うために宮城・山元トレセンに1度放牧。8月19日に美浦に戻った後も順調に調教を積んできた。奥平師は「牧場サイドとのコンタクトも一致して、本当に順調にここまで来た。普段は凄くおとなしい馬。何かの拍子にスイッチが入ってしまいそうなところが、またお母さんにそっくり。目いっぱいの調教はやってないが、動きは実にシャープ」と目を細めている。

 先月25日に坂路で4F53秒6。1日は52秒2と調教ピッチを上げてきた。福永とのコンビでのデビューも決まった。「(母ヴィクトリアマイル優勝時の)松岡君に依頼していましたが負傷してしまったので、福永君にお願いした。それだけの期待馬なので…。来週あたりからは平地でのびのびと気分良く走らせることを主眼に置きたい。無事に初戦を迎えたい」と細心のメニューで母に続く大仕事を祈っている。

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2011年9月2日のニュース