岩手の名手・村上忍 つかみ始めた好感触

[ 2011年2月25日 06:00 ]

期間限定騎乗で南関に参戦している村上忍騎手

 【地方競馬です!!】冬季休催中の岩手競馬では21日に「調教始め式」が行われた。3月19~21、26~28日に水沢で今年度最後の開催。すぐに新年度開催へと移行する。その岩手からやってきた村上忍(34)が南関東期間限定騎乗に汗を流している。

 08、09年度の岩手リーディングジョッキー。1月17日から船橋に所属し89戦2勝、2着5回、3着8回(24日現在)。腰を据えての他地区騎乗は初めてだった。今月10、11日の浦和で勝利を挙げるも「なかなか勝ち切れない…」としぶい表情。だが、すぐにキリッとした勝負師の顔に変わる。「まずは顔を覚えられるまでに時間がかかるけど、一からのスタートだと覚悟してきましたから」

 スポット参戦では気付かなかった南関4場それぞれの独特なコース特性を肌で感じた。一回りして自分なりに感触もつかんだ。船橋次開催3月18日まで、結果はもちろん、先々につながる騎乗を目指す。今年度の岩手は6日間を残して首位・菅原勲と16勝差の3位と厳しい状況。「南関では自分より若い人がトップを張っている。少しでも吸収したいし、地元に戻ってからの騎乗や来年の南関騎乗(1月30日~3月30日、川崎所属)に生かしたい。今度は岩手のトップとして来たいですね」。村上の表情が一段と引き締まった。(池田 裕文)

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2011年2月25日のニュース