【中山記念】リルダヴァル劇的Vで師へ“走辞”

[ 2011年2月25日 06:00 ]

池江郎調教師とリルダヴァル

 2月は競馬サークルの年度末。今年は時代を彩ってきた7人の調教師が引退、勇退になる。池江泰郎師(69)はディープインパクトをはじめここまでG1・17勝を挙げてきた。ラスト重賞の中山記念にはリルダヴァルがスタンバイ。有終Vを狙う。

 「ありえん数字。やっぱりウチの先生は何か持ってる」。厩舎の番頭格の池江敏行助手が“ありえん数字”と強調するのは、現在の今年の獲得賞金額。池江郎師は2億7264万3000円で堂々の首位。ちなみに2位は息子の池江泰寿師(2億4562万円)だ。平均ランクに位置する調教師の1年分に相当する賞金を、2月3週目で獲得。池江郎師も「この時季には記憶にないな」と人ごとのように納得していた。

 名伯楽の最後のタクトは日曜に有力候補が目白押しだ。確勝級の手駒と言えば、阪神日曜9RのすみれS。「3歳にしてはキャリア豊富。クラシックに乗っていい素材」というヴィクトリースターが2着続きに終止符を打つ構えだ。さらに小倉日曜メーンの虹の松原Sでは「前走がいい競馬だった」と評価するヤマニンウイスカーが昇級戦突破をもくろむ。そして、小倉メーン終了後から10数分後。トリを務めるべく、中山記念(11R)にリルダヴァルが登場する。

 師が管理した3冠馬ディープインパクトのおいという良血で、デビュー当初から大きな期待を背負ってきた。3歳時は皐月賞6着、NHKマイルC3着、ダービー12着。担当の片山助手も力の入る一戦だ。「状態はずっと良かったけど今回もいい。いや、今までで1番いいかもしれない。強い相手にあっと言わせたいね」と燃えに燃えている。あと一歩の詰めが甘いタイプだが、師のラストランに“見えない力”が働けば劇的Vも決して夢ではない。

 名伯楽は言う。「もう最後なんだとしみじみ感じているよ。馬一筋でやってきて幸せだった。競馬はロマンでもあるよな」。その言葉通り、週末はドラマチックな結末が待っている。

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