ロックンロールでＶ意識　野元師「最後は小倉で」

定年を迎える野元昭調教師はロックンロールと写真撮影に納まる

　【東西ドキュメント・栗東＝２４日】今月末で７０歳定年を迎える野元昭師は２４日朝、北海道から帰ってきた。井上は午前にトレセンから車で５分の自宅へ。師は不在で奥さまに「井上さん、わざわざ来ていただいて…いろいろお世話になりました。病気の時には見舞いも行けず…すっかりお元気になられて」と。恐縮至極だった。５年前の大腸がんで数年苦しんだが、野元師も２年前に胃がんで手術。いつも明るく接する師に何度も勇気づけられた。

　３時間後、トレセン事務所で師と話した。「やっぱり僕は宮崎ですから最後は小倉で」。阪神と小倉に計８頭が出走。土日は小倉に滞在する。先週の琵琶湖特別をサンマルエミネムで勝ってＪＲＡ通算４５０勝。「目標を達成できて良かった」と目を細める。「今週の楽しみはロックンロール（土曜小倉９Ｒ）。前走は渋った馬場で３着。腰の少し甘い馬だから良馬場なら」と勝利を意識する。