棋士の加藤一二三さん死去 86歳 肺炎のため 「ひふみん」愛称で親しまれたレジェンド テレビでも活躍

[ 2026年1月22日 15:00 ]

2017年、引退会見で手を振る加藤一二三さん
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 将棋界で最高齢勝利、現役勤続年数、通算対局数など数々の記録を持ち、晩年は「ひふみん」の愛称で親しまれた、将棋棋士の加藤一二三(かとう・ひふみ)さんが22日午前3時15分、肺炎のため都内の病院で死去した。86歳。福岡県出身。戦前生まれ最後の名人経験者だった。通夜は27日午後7時30分、告別式は28日午後1時30分にカトリック麹町聖イグナチオ教会(東京・千代田区)にて執り行われる。喪主は長男・順一氏。

 所属するワタナベエンターテインメントは「弊社所属 加藤一二三(かとう ひふみ)は、令和8年1月22日(木)午前3時15分、都内病院にて肺炎のため86歳にて永眠いたしました」と発表。「故人が生前に賜りましたご厚誼に対し、あらためて心より御礼申し上げますとともに、ここに謹んで哀悼の意を表します」と呼びかけた。

 1940年(昭和15年)生まれ。名前の由来は1月1日生まれで、1940年が日本の皇紀でいう紀元2600年にあたり、この2の数字を間に三男であったことから「一二三」と名付けられたという。小4の時に目にした新聞の将棋観戦記と詰将棋に影響を受け、51年に南口繁一門下として関西奨励会入り。54年8月に四段昇級でプロ棋士に。14歳7カ月での快挙で史上初の中学生棋士となった。これは16年に14歳2カ月で四段に昇段した藤井聡太が更新するまで、62年にわたり維持された記録だった。

 58年4月に18歳3カ月で八段となり「神武以来(じんむこのかた)の天才」と呼ばれた。73年九段に昇段。棋風は居飛車党を貫き、数々の定跡の発展に貢献。自身が良いと思った戦型を採用し続け、時の流行りの戦型にはあまり左右されなかった。タイトル戦は名人、棋王など獲得合計8期。17年に引退するまで、歴代1位の現役勤続年数62年10カ月を誇り、通算成績は対局数2505(歴代1位)で1324勝(同4位)1180敗(同1位)。引退後はテレビのバラエティー番組にも数多く出演し、「ひふみん」の愛称で人気を得た。

 妻は中学時代の同級生。棋士となり、学校を休みがちの加藤さんに授業ノートを貸してくれたことが縁で20歳の時に結婚。愛妻家として知られ、引退の対局では最初に妻に礼を言うため感想戦もなく帰宅。その後の引退会見では「長年にわたって私とともに魂を燃やし、ともに歩んでくれた妻に深い感謝の気持ちを表したい」と話した。敬虔なクリスチャンでもあった。

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