羽生善治九段 「初代達人」に輝き1人2役 「優勝、羽生善治」“セルフ表彰式”に大歓声

[ 2023年11月26日 10:54 ]

羽生会長が表彰状を読み上げ、羽生九段が受け取る「セルフ表彰式」が披露された
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 将棋の第1回達人戦は25日、東京都立川市の立川ステージガーデンで準決勝、決勝を行い、決勝で羽生善治九段(53)が丸山忠久九段(53)を下し「初代達人」に輝いた。

 ハイライトは表彰式だった。日本将棋連盟会長でもある羽生があいさつを終え、いったん退場。「それでは優勝した羽生九段の登場です」のアナウンスに600人の観衆が沸く中で再びステージに立つ。「優勝、羽生善治」と自らの名を読み上げ、最後に「日本将棋連盟会長・羽生善治」と締めて拍手喝采を浴びた。右を向いて授与のポーズ。直後に受け取りのしぐさで、場内はまた笑いに包まれた。

 1人2役のセルフ表彰には「面はゆい感じです。あんまりないですよね。ちょっと変でしたが、お客さんにも笑っていただいたので…」と控えめな笑顔を見せた。

 今年4月1日時点で50歳以上の棋士に出場資格がある新棋戦を制し、シニア最強の称号を獲得。タイトル戦で歴代1位の99期を獲得している羽生は、この日の勝利で一般棋戦の優勝も史上1位を走る46回目となった。連盟の現役会長が棋戦で優勝するのは、2017年にNHK杯を奪取した佐藤康光会長(当時)以来の快挙でもある。

 気になるのは自身100期目のタイトルを獲得したケース。今回同様の“セルフ表彰”を採用するのかは「関係者と相談して決めたい」と語るにとどめたが、ぜひ実現をと願うファンは多いはずだ。

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