ITジャーナリスト 私人逮捕系ユーチューバー逮捕に「YouTube側の責任」指摘 行政指導の必要性も

[ 2023年11月21日 12:52 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 ITジャーナリストの三上洋氏が21日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。私人逮捕系ユーチューバーの逮捕にコメントした。

 警視庁は20日、覚醒剤を共に所持したいとインターネット上で知り合った男をそそのかしたとして、覚醒剤取締法違反(所持)の教唆疑いで、「私人逮捕」をうたうユーチューバー、今野蓮容疑者(30)、奥村路丈容疑者(28)の2人を逮捕した。警視庁によると、覚醒剤を持っている相手をおびき出し、110番して警察官が逮捕する様子を動画撮影してユーチューブに投稿していた。

 2人はユーチューブチャンネル「ガッツch(チャンネル)」を運営。盗撮や痴漢をしたとして一般人を取り押さえる動画なども投稿していた。逮捕容疑は共謀して8月、ネット掲示板で女性を装って知り合った男に、秘匿性の高い通信アプリで「覚醒剤を一緒に使いたい」とメッセージを送信。横浜市で覚醒剤を購入し、待ち合わせ場所の新宿駅前(新宿区)に持ってくるようそそのかした疑い。男は覚醒剤取締法違反容疑で現行犯逮捕され、その後起訴された。

 三上氏は炎上系や暴露系、私人逮捕系など、過激な動画が再生回数を集める理由として「過激な動画があったらパッと目が言っちゃう。皆が見るので再生回数が上がります」とし「YouTubeって関連動画が出てくるんですけど、関連動画は今、人気の動画が上がってくる。そうなると、過激の動画ほど再生回数が上がる。再生回数が上がると、関連動画に出てきて、さらに再生回数が上がるということで、こういう暴力的、過激なものほど視聴回数が上がる」と連鎖しているとした。

 その上で「動画投稿だけを規制するのは難しい。でもプラットフォーム、今回で言うとYouTube側の責任は絶対あるんですよ」と断言。「なぜかというと、ユーチューバーが儲けてるだけでなく、その動画の再生数が上がる、イコール広告が再生されるので収益が出てくる。それで儲けちゃだめでしょってことで、プラットフォーム側に行政指導、“ちゃんと監視しなさいよ”と。そういう暴力的なことをやっている場合は、そもそも広告を付けない、もしくは削除するってのをちゃんとしなさいってことを国が指導すべきかなって思います」と指摘した。

 また、視聴側も「こういうものを再生しないことも重要」とした。

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