どうなる「猿之助」名跡 鍵握るのは團十郎 成田屋に期待 関係者「窮地を救ってほしい」

[ 2023年6月28日 03:15 ]

2011年、香川照之歌舞伎界入り発表会見に臨む(左から)市川中車、市川團子、二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、四代目市川段四郎さん
Photo By スポニチ

 150年以上途切れることなく受け継がれてきた「猿之助」という大名跡。その当代の今後が全くの不透明な状態であることは、一門である澤瀉(おもだか)屋の未来だけでなく、2012年以降スターが次々と亡くなっている歌舞伎界を大きく左右する事態となる。

 そんな中で澤瀉屋を支えていく役割を期待されているのが、市川宗家である市川團十郎(45)だ。歌舞伎関係者は「今後の澤瀉屋の後ろ盾になってくれるのでは」と期待する。

 猿之助容疑者のいとこで、思わぬ形で一門を引っ張っていかざるを得なくなった市川中車(57)だが、歌舞伎の世界に入ったのは11年前と遅い。関係者は「歌舞伎俳優としては修業の身。これから精進が必要」と指摘する。その中車にとっては、先月の明治座公演で猿之助容疑者の代役を務め上げた長男の市川團子(19)の存在も大きく、澤瀉屋関係者は「中車さんにとっては自身の芸だけでなく、團子を未来のスターとして育て上げる責任も生まれた。1人では抱えきれない」と、中車では荷が重い現状を明かした。

 團十郎の成田屋と澤瀉屋の歴史を振り返っても両者の関わりは深く、中車がクラブホステスへの性加害問題で活動休止になった際、歌舞伎界での復帰を後押ししたのも團十郎だった。また猿之助容疑者から芸を習ったこともあり、歌舞伎界を代表するスターとして切磋琢磨(せっさたくま)し合う間柄だった。

 この日、團十郎はブログを更新。これまでこの事件について沈黙を貫いてきたが「あの日からずっとこのことが頭から離れませんでした。あまりにも悲しみが深くどのように言葉にしてよいか、わかりません」と投稿。猿之助容疑者の名には触れなかったものの「未来の歌舞伎を作っていく仲間としてともに生きてきましたのでただただ、全てが残念です。私は、今自分にできることを見つめ直し一歩一歩勤めて参ります」と心中を明かした。

 重責を担う可能性が出ている團十郎。関係者は「今こそ成田屋に立ち上がってもらい、澤瀉屋、ひいては歌舞伎界の窮地を救ってほしい」と願うように話した。


◆いのちの電話
【相談窓口】
「日本いのちの電話」
ナビダイヤル 0570(783)556
午前10時~午後10時
フリーダイヤル 0120(783)556
毎日:午後4時~同9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年6月28日のニュース